関東地方も梅雨入りして、一週間ほどが経ちました。
お散歩をしていると、道端や空き地にいろいろな草が目に入ります。
季節を感じたり、新たな発見があったりします。
お子さんと一緒にお散歩しながら、その時々に咲いている雑草、生えてきた雑草に注目して、調べたり、活用したりしてみるのも楽しいものです。
【ドクダミ】
5月の下旬からぽつりぽつりと咲きはじめ、梅雨入り前後のこの頃、今を盛りと咲いているドクダミ。
深い緑色や、ちょっと赤茶色が入っている葉っぱに真っ白な十文字の花。
ほんとうは、白いのは花びらではなくて総苞片(そうほうへん)という、つぼみを包んでいた葉っぱです。
ドクダミの花は、先っちょに突き出た黄色いところのぽつぽつとした小さなものです。
たくさんの花が集まっています。
ドクダミは身近にある草で、昔から民間薬として大活躍してきました。
だれでもすぐ使えることから、葉っぱを乾燥させてお茶として飲んで、利尿、通便、毒下しなどに使われてきました。
もちろん、健康茶として飲むこともできます。
現在も、生薬(しょうやく:漢方薬の原料になります)として、日本薬局方に十薬(じゅうやく)の名前で載っています。十の効能があるので、その名前がついたといわれています。解毒薬、排膿薬として湿疹、蓄膿症などに用いられます。
ドクダミは、葉っぱも茎も独特のにおいがあります。
臭くて苦手と感じる人も多いかもしれません。
でも、干して乾燥させると、においは揮発して、おいしいドクダミ茶になります。
花の咲く直前~半夏生(7/2)のころまでのドクダミが良いとされています。
お子さんと一緒にドクダミ茶作りに挑戦してみると、お散歩の楽しさも倍増しそうです。
〈ドクダミ茶の作りに挑戦!〉
においが強いので、はさみと、くるんで持って帰るための新聞紙などを準備していきます。
お散歩をしながら、摘んでも大丈夫そうなドクダミを探します。
草木をとらないでくださいと注意書きがなくて(横浜市の市民の森には看板書きがあります)、排気ガスに直撃されていなくて、犬にマークされていなくて、除草剤もまかれていないところ。
およそのお家のドクダミは、たずねてみてください。
ちょうどよいドクダミを見つけたら、20~30cmくらいの長さに刈ります。
おためしだったら、10本~20本くらいでしょうか。
お花がついているものがいいです。
つぼみなら、なおいいです。
持ち帰ったら、刈り取ったドクダミを流水でよ~く洗います。
ドクダミ特有のにおいがしますが、頑張って洗ったら、振って水けを飛ばします。
新聞紙の上に4~5本ずつくらいに分けて、輪ゴムやひもでしばります。
軒下などの日陰に干します。
雨が当たらないように気をつけます。
雨に当たりそうなときは、おうちに入れてあげましょう。
乾燥していくうちに、ドクダミのにおいが消えていきます。
何日目から、においがしなくなってくるかな。
乾いてきたら葉っぱも茎もちぎって、ざるに広げてもう少し乾かします。
よく乾いたら、乾燥剤といっしょに密閉容器にしまっておきます。
〈ドクダミ茶を飲んでみよう!〉
鍋、やかんなどにお湯を沸かしてドクダミ茶を入れて5分くらい煮だします。
濃さはお好みですが、目安として、500mlで4~5本分で試してみてください。
温かくても、冷ましても、おいしく飲めます。
ちょっとすっきりして、ほのかにドクダミを感じるおいしいお茶になったでしょうか。
~さらに挑戦!
ちょっと飲みづらい・・・と思ったら、焙じてみましょう。
フライパンにドクダミ茶を入れて弱めの中火でゆっくり乾煎りします。
少し香ばしいドクダミ茶になったでしょうか。
~それでも飲みづらかったら!
500mlのお湯を沸かして麦茶大さじ1/2とドクダミ茶2本分を煮出します。
いつもの麦茶より、すっきりした麦茶になったと思いますが、いかがでしょうか。
他にも、いろいろな飲み方に挑戦してみてください。