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なんとな~く二十四節気な健康情報あれこれ

 
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花見仕込み
2019-03-25

早いもので3月も去ろうとしています。

 

「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どおり、あいまいだった季節感が先週あたりから一気に春爛漫になりました。

春分の日には、横浜、東京の桜開花宣言もありました。

3月末~4月ごろは、桜が関東地方を染め上げるお花見のシーズンです。

 

桜の咲き始めるこの時期に味噌を作ることを「花見仕込み」と呼びます。

 

よく知られている味噌作りの時期は「寒仕込み」といって特に2月を指しますが、なぜ寒い時期が良いとされているのでしょうか。

 

それは、味噌が何からできているかを思い出せばお分かりですね。

大豆、塩、そして糀。

糀は、米や麦に糀菌を生やしたものです。

糀菌は、カビやキノコなどと同じで菌類ということになります。

 

味噌や醤油などの発酵食品は、人間にとって美味しくて体に良い菌のみを選別し、植え付け、その菌が居心地よい環境を整えて作り出します。

できれば都合の良い菌でいっぱいにして、自然界に舞い散る他の菌はシャットアウトしたいですよね。

寒い季節は菌の活動が全体的に低下しており、家庭の台所のような雑菌が多い環境でもこうした条件が整いやすいのです。

 

もちろん糀菌の活動も静かなので、寒仕込みの味噌はゆっくりじっくりと熟成が進むので味わいの深いものになります。

 

対して、花見仕込みの良さは仕込んでから蔵出しをするまでの期間が短くて済むこと。

温かい季節は仕込んだ直後から菌が活発に発酵を進めます。

ひと夏を越せば立派に熟成された味噌のできあがりです。

 

 

どちらがお好みかは人それぞれですが、もし「2月に作りそびれてしまった!」とあきらめている方がいたら、梅雨入り前までチャンスがありますので、ぜひ味噌作りを楽しんでください。

 

こうじの表記は漢字の「麹」が一般的です。

「糀」は漢字に対して国字といい、日本固有の字です。

蒸した米や麦などに糀菌が繁殖した見た目から、米の花と書く「糀」という字が生まれました。

味噌づくりのときに、糀がどんな花を咲かせているのか。

お花見してみては!

 
ぼた餅
2019-03-18

今日318日は彼岸の入りです。

春分の日を中日として、前後の3日間と合わせて1週間が春のお彼岸の期間になります。

2019年の春分の日は321日。

春分の日と秋分の日は毎年同じ日ではありません。

日付を決める際には国立天文台が天文学的な根拠で割り出し、翌年の日程が定められるそうです。

 

お彼岸といえばお墓参りをし、ご先祖様にお花やお供え物をされる方が多いことと思います。

子どもの頃は仏壇のぼた餅をいつ自分の口に放り込む許可が出るのかを楽しみに過ごしていました。

 

春のお彼岸には「ぼた餅」、秋のお彼岸には「おはぎ」といいますが、実は全く同じものです。

ぼた餅の名は牡丹の花が咲く季節に食べることから。

おはぎは、もともとは萩餅といい、小豆の粒々を秋に咲く萩の花に見立ててそう呼んだといわれています。

季節を楽しみ、花を愛でる日本人らしい呼び名ですね。

 

お彼岸にぼた餅やおはぎを食べるようになったのは江戸時代からです。

小豆のように赤い色のものは魔除けの役割があり、食べることで身体の中の邪気を払い無病息災で過ごせると信じられてきました。

また、赤は太陽、血、火の色であり、生命を象徴する特別な色でもありました。

 

小豆に含まれているサポニンには利尿作用があり、むくみの改善につながります。

また、食物繊維がお通じを良くしてくれるため、腸内をスッキリさせてくれます。

体に貯まった余分な水分や老廃物は邪気ですので、ぼた餅は立派に魔除けの役割を果たしてくれるといえますね。

 

でも、もともとはご先祖様のためのお供え物であり、自分たちで食べるためのものではなかったそうです。

古くは古事記にも登場する、日本にはなくてはならない穀物のひとつ、小豆。

その小豆を砂糖で煮て、餅米にまとわせる・・・さぞ貴重なご馳走だったことでしょう。

今年のお彼岸はそのことに思いを馳せながら、ありがた~く、小さなぼた餅をひとつだけいただきます。

 

 
続・なんとな~く黄帝内経
2019-03-11
今日から七十二候の桃始笑(ももはじめてさく)です。
立春からひと月以上たち、春分まで十日ほど。
日もずいぶんとのびて、春とは名ばかりではなくなってきました。
 
久しぶりに中国最古の医学書「黄帝内経」の登場です。
今回は、四季の養生、春編。
 
黄帝:センセェ。体にええ、春の過ごし方について
   教えてください。
 
岐伯先生:ひと言でいうと春は、発陳(はっちん)
   ということやな。
 
   古いものを発散させるということや。
   陳は古い、ゆうこと。
   古いゆうても、ほかす(捨てる)ような古い
   もんのことばかりやない。
   貯蔵の季節やった冬に大切にためておいた力
   を、生きいきと発揮させるために開放させる
   とゆうことや。
   球根や種が冬の間は土の中でじっとしてパ
   ワーをためておったのが、春に一気に芽吹く
   力やな。
   春には「天の気」も「地の気」も、ともに活
   動を再開する力を抑えんと解放させるんや。
 
   そやから、冬と違うて、ちょっとばかりの夜
   更かしはええ。
   そやけど、朝寝坊はあかん・・・お天道さんと
   一緒に早よう起きんとあかん。
   髪もきつうしばらんと、ゆったり解いて、
   体ものびのび~と動かして、のんびり散歩な
   んかするとええ。
   
   やらんほうがええことは、殺・奪・罰や。
   心穏やかに過ごすということやね。
   肉もがっつり食べんと控えめなほうがええ。
   
   自然の中でおこる春のようすと同じことを
   しはるとええ、ゆうことやな。
   そやから、反対のことをやらはると五臓の
   「肝(かん)」を損なって、夏でも寒がる
   病気になるということや。
 
黄帝:センセェ。最後の方がややこしいて何を言っ
   てはってるのか、チンプンカンプンや。
 
岐伯先生:五臓のってところやな。
   ほな、またの機会に話すわ。
 
みかんの皮
2019-03-04

昨日33日は上巳の節句・・・ひな祭りでした。

明後日36日は啓蟄(けいちつ)です。

土の中で冬眠していた虫たちが、春の気配を感じて眠りから覚めて活動を開始する頃となりました。

春の訪れは、生命力や躍動を感じます。漢方では春は曲直(きょくちょく)の季節。曲がったり、真っ直ぐ伸びたりしながら、外へ広がっていきます。

でも、日本の風物詩ともいえるコタツにみかんの季節はおしまい・・・と、少しばかり心残りな季節の変わり目でしょうか。

 

コタツにみかんのみかんは、一般に温州みかんです。

柑橘類というと、かつては温州みかんの季節の終盤に八朔(はっさく)がでてきて、甘夏や夏みかんと続いているくらいでした。

近年は、実を食べる柑橘類の種類が驚くほど豊富です。

オレンジやネーブルも国産がでていますし、デコポン・しらぬい、せとか、清見(きよみ)、伊予柑、美生柑(みしょうかん)、文旦、晩白柚(ばんぺいゆ)などなど。

かんきつ類同士のかけ合わせや、一定の地域でしか出回っていなかったものも流通に乗ってきているのでしょうか。

柑橘好きには嬉しいかぎりです。

 

柑橘類。漢方では、理気(りき)〈気をめぐらせる〉、健脾(けんぴ)〈消化器系の健全化〉、化痰(けたん)〈身近なところでは痰や鼻づまりなどの改善〉の薬として温州みかんの皮を乾燥させて、陳皮(ちんぴ)、橘皮(きっぴ)として利用してきました。

陳皮は聞いたことがあっても、橘皮はあまり聞いたことがない方が多いかもしれません。

橘皮の古くなったものが陳皮。

漢方薬としては古いものが薬効が優れているとされています。

陳には古いという意味があって、陳橘皮を陳皮というようになったそうです。

有難いお名前です。

 

漢方薬が発展してきた時代には温州みかんしか手に入らなかったのかはわかりませんが、さまざまな柑橘を手に入れることができる現代。

おいしく食べたあとは、皮を千切りにしてザルに広げて陳皮、橘皮作りを楽しみます。

干している間もすっきりとした香りに理気作用を感じます。

 

さて、一昼夜たって、できあがったばかりの「橘皮」。

まずは、紅茶にブレンドして柑橘ティーとして楽しみます。

おうちでできる薬膳茶ですね。

 
からし菜
2019-02-18
明日19日からは、二十四節気の雨水(うすい)です。
雪が雨に代わり、大地に潤いをあたえる頃とされています。
緑が芽吹きだし、動物は冬眠から目覚める頃でもあります。
 
この時期の旬の野菜にからし菜があります。キャベツやブロッコリー、菜の花などと同じアブラナ科の野菜です。
名前に「からし」と入っているように、葉にはピリッとした辛味があります。
葉と茎を蒸したり、炒めたりして食べます。
種子を粉末にしたものは「和からし」になります。
種子は生薬では「芥子(ガイシ)」と呼ばれ、神経痛、打ち身、捻挫などに湿布として用いられています。
 
からし菜は栄養素の豊富な緑黄色野菜です。
βカロテンやカリウム、ミネラルも豊富です。
造血作用のある葉酸を多く含むので妊婦さんにもおすすめしたい食材です。
ただし葉酸は、水や熱に弱いのでスープやみそ汁など、汁ごと食べる工夫をしましょう。
 
からし菜と聞くとあまり親しみがない方もいますが、この時期、河川敷や土手、公園などで菜の花を目にすることがあると思います。
実は、菜の花というのは総称で、アブラナ科の黄色い花を咲かせるものは全て菜の花と呼びます。
ほとんどは「セイヨウアブラナ」と「セイヨウカラシナ」です。
遠目だと分かりにくいですが、セイヨウアブラナは花が大きく、かたまって咲くのに対し、セイヨウカラシナは花がひとまわり小さく、茎にパラパラと棒状に咲きます。
また、葉はセイヨウカラシナのほうがギザギザしています。
皆さんも見つけたらどちらの花なのか観察してみると面白いかもしれませんね。
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