突然の地震や停電にあった後、危険が去って自分は安全だと分かっているのにしばらく心臓がバクバクして小さな音や振動に過敏になってしまった・・・
そんな経験はありませんか?
そんなときは、あなたの体の交感神経が優位に働いている状態です。
危険が迫ったときにできるだけ生存率を高めるため、「戦うか、逃げるか」をいつでも実行できるようスタンバイ中なのです。
たとえば、筋肉の隅々まで血液や酸素を送り出すために呼吸が早く浅くなり、心拍数がアップします。
他にも、周囲の小さな変化をキャッチするために耳や体の感覚がふだんより敏感になります。
このような交感神経優位の状態が長時間続くとエネルギーを消耗し、疲れを感じる一方、眠りが浅くなります。
「気が高ぶって眠れない」という状態です。
そこで、副交感神経を優位にして体がリラックスする「タッピング」という方法をお伝えします。
タッピングとは、手のひらや指で体を軽くたたいたり、さすったりするタッチセラピーのひとつ。
ここでは「EFT(エモーショナル・フリーダム・テクニック)」というセラピーで使われているタッピングの方法をお教えします。
ご自分の親指と人差し指、人差し指と中指など2~3本の指で体のツボを優しくトントンと刺激するだけ。
気持ちがよいと感じる強さで、その時の自分に合ったリズムで叩きましょう。
場所はイラストにある「ツボ」の位置が効果的ですが、正確な位置や順序にこだわるよりタッピングして心地よいと感じることが大切です。
一か所をタッピングする場合は、左右の鎖骨の下(胸の中心側の付け根の下の柔らかい部分)、胸の中央などが効果的です。
ご自分が感じた感情(怖かった、あせった、不安だったなど)や体の感覚(全身がビクッとした、胸がドキドキしたなど)を心の中で受け入れてあげながら、
「私は怖かったんだなあ。
胸がドキドキしていたんだなあ。
でも、私はだいじょうぶ」
というように、ご自分に声をかけてあげてください。
このとき、その感情や感覚をなくそう、感じるのをやめよう、とするのではなく、ただ受け入れることがポイントです。
ときどき、深呼吸を3~4回はさみながら、なんとなく落ち着いてきたら終わります。
とても簡単で、どこでもできて、数分で効果がありますので、ぜひ覚えて試してみてください。
災害のショックだけでなく、日常のさまざまなシーンでも使えます。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
*2016年6月21日、夏至の日から始まった
本ブログが、今回で100回を迎えました。
これからも、さまざまな情報等を皆さまの
もとに届けていきたいと思っております。