今日、6月26日は七十二候の菖蒲華(あやめはなさく)です。
アヤメが咲くと、梅雨到来といわれてきました。
この時期は一年で一番日が長く、気温も上がり、暑さは日に日に増してきます。
気がつかないうちに熱中症になってしまうことがありますので、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給をしていきましょう。
中国では、暑気払いの飲み物として烏梅(うばい)となつめのお茶、酸梅湯が愛飲されています。
烏梅には酸味*1があり夏バテ予防、のどや口の渇きにおすすめです。
なつめは甘味*1があり、「補気・補血*2」作用があります。
作り方は、煮だした烏梅になつめを数個入れ、なつめのシワがなくなったら、取り出します。
なつめはそのまま食べましょう。
その他にもハイビスカスや山査肉、みかんの皮、リコリス(甘草)などが入った酸梅湯もありますので、ご自分のオリジナル酸梅湯を作ってみるのも良いかもしれませんね。
夏の暑さは「気*2」を消耗し、体力や内臓の働きを低下させて夏バテを引き起こします。
「気」を補う力の強いお茶で水分を補給して、熱中症にならないように努めましょう。
*1 五味…漢方では、食べ物の味を「酸(さん)・苦(く)・甘(かん)・辛(しん)・鹹(かん)」の5つに分け、それぞれ働きがあると考えます。酸味は汗や尿の出すぎを抑えて、エネルギーの放出を防ぎます。甘味は疲れや緊張をやわらげます。
*2 気…心身のエネルギー
血…血液とその働き