7月17日からは、鷹乃学習(たかわざをならう)の候です。
鷹の雛は、生まれてから1か月ほど経つと飛び方をおぼえます。
そして巣立っていく頃には梅雨が明け、いよいよ蒸し暑くて寝苦しい日本の夏が到来します。
この時期になかなか眠りにつけない場合、それは必ずしも高温多湿のせいだけではありません。
じつは、水そのものが原因していることもあるんです!
――― という「水毒」のお話です。
高温多湿の季節は、体内の水分バランスが崩れがち。
なにかと水分や冷たいものをとりすぎたり、冷房のききすぎた環境で過ごし続けて汗を出さなかったり、逆に、過剰な発汗で水分不足を起こしたり・・・。
1日の必要な水分摂取量(食事でとる水分も含める)は約2リットルといわれていますが、それ以上に水分をとると吸収・排泄が追いつかなくなり、むくみにつながることがあります。
また、からだを冷やすと内蔵の機能が弱まって、汗や尿として排出されるはずの余分な水分がからだにたまってしまいます。
こういった水毒の状態が、質の良い眠りを妨げている可能性もあります。
こんなときにイチ押しのツボ、失眠(しつみん)です。
「眠りを失った時に有効なツボ」が名前の由来で、このツボを刺激すると眠りやすいからだになるため、鍼灸治療では不眠解消に用います。
また、このツボは婦人科系疾患にもよく用いられるので、下半身の冷えや生理痛などでお悩みの女性にもぴったりです。
(妊娠している方の治療では避けることもあります。鍼灸師や専門家にご相談ください。)
お灸が一番のおすすめですが、足の裏にドライヤーの温風をかける方法もあります。
火傷しないように気をつけて、ポワ〜とした温かさを感じたら、さあ、お布団へ。
梅雨のジメジメにも、からだのむくみにも、サラリとさようなら!
水はけの良いからだを作って、夏の快眠めざしましょう。
夏の快眠のためにも、水はけの良いからだを作りましょう。