10月3日からは七十二候の水始凅(みずはじめてかるる)です。
田んぼの水を落として、稲穂の刈り入れを始める頃です。
まさに収穫まっさかりの時期で、黄金色に輝く稲穂が美しくなびく景色が、各地の田んぼで見られるでしょう。
この頃、横浜では樹木に咲くオレンジ色の小さい花が、甘い芳香を漂わせています。
秋を代表する花として知られているのが、金木犀(キンモクセイ)です。
遠くまで香りが届くことから「九里香」ともいわれています。
キンモクセイの原産地は中国で、丹桂と呼ばれています。
日本には江戸時代に伝わったといわれています。
キンモクセイの花を白ワインに漬けた桂花陳酒は、楊貴妃も愛したお酒で、香りがよく日本でも人気があります。
その他に、キンモクセイの花を緑茶に混ぜた桂花茶などもあります。
キンモクセイの精油は、香りが変化しやすく抽出も難しいことから、とても高価です。
主に香水に使われ、ルームスプレ-などにも向いています。
キンモクセイの香りは心身の緊張をほぐして、心を落ち着かせる効果があるといわれています。
ただし、キンモクセイの精油は皮膚刺激があるため、直接肌に付かないように注意が必要です。
わざわざ希少な精油を買わなくても、キンモクセイの芳香を楽しみたいという方には、今の時期がベストシーズンです。
※妊娠中の精油のご使用は個人差が大きいのでおすすめできないものがあります。
ご相談ください。