今日、10月13日は七十二候の菊花開(きくのはなひらく)です。
菊の花が咲き始める頃で、旧暦では重陽の節句の時期にあたり、菊の節句とも呼ばれています。
菊の花は生薬では菊花(キクカ)と呼ばれます。
中国では、古くから長寿の薬として珍重されてきました。
過剰な熱や老廃物を排泄する作用があり、特に目の疲れに良いとされていることから「飲む目薬」としても有名です。
日常生活でも菊花茶、菊花酒として親しまれています。
食用菊は、奈良時代に日本に伝わり、江戸時代より庶民の間でも食されるようになりました。
苦みを少なくし、食べる部分の花びらを大きくなるように品種改良された菊は、茹でておひたしにしたり、酢の物や和え物にしたりして食べられています。
また、優れた殺菌・解毒効果を利用して刺身などの生ものに添えられていることもあります。
日本では食用の生花が多く売られていますが、中国では乾燥させたものをお茶にするのが一般的です。
菊花茶の作り方は簡単で菊花を4~5輪ポットに入れて熱湯を200ml注ぎ3分間抽出します。
ジャスミン茶や緑茶などと一緒に蒸らして飲むのもおすすめです。
~疲れ目対策に~
「クコ菊花茶」 材料約2杯分
〈材料〉
クコの実 小さじ1(20粒前後)
菊花 8輪
熱湯 400ml
〈作り方〉
ポットにクコの実と菊花を入れ、熱湯を注いで3分程度蒸らし、香りが出てきたら飲み頃です。
お湯を注ぎ足して2~3回飲むこともできます。
クコの実と菊花はどちらも肝(かん)の機能を高め、眼精疲労、目の渇き、かすみ目などに良いとされています。
スマホやパソコンで疲れた目に菊花茶はいかがでしょうか。