今年の秋は雨の日が多く、天高く晴れあがる秋晴れをあまり楽しまないうちに、季節はすでに暦の上では晩秋です。
読書週間は、大正時代に始まった図書週間から始まったものです。
第2次世界大戦のためにしばらく中止していたものを、戦火の傷跡がいたるところに残る1947年(昭和22年)、「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、11月17日から1週間を第1回の読書週間として開催されました。
翌年から文化の日を中心に2週間と定められ、今年は71回を数えます。
秋の夜長に読書・・・と、昔からいわれています。
しかし、漢方では就寝前の読書は、おすすめしていません。
読書には「目」を使います。
「目」を使うには、「血(けつ)」を大量に必要とします。
血は五臓の「肝(かん)」に蓄えてあり、筋肉や目に栄養を与えてその活動を支えます。
安静時や睡眠中は血を消耗しないので、血はいったん肝に戻り、蓄えられます。
夜は、目を使わずに、安静が必要というわけです。
疲れ目には「閉目養神(へいもくようしん)~目を閉じること~」が大切です。
日中も少しの時間、目を閉じることで目の疲れが癒されます。
読書ばかりでなく、目を酷使する現代社会。
レバー、緑黄色野菜、ブルーベリー、ぶどう、クコの実などを摂るように心がけましょう。
疲れ目によいツボをやさしく刺激したり、目の周りをやさしくつまむことも効果的です。