週末には記録的豪雨で、西日本に大きな災害がありました。
お見舞い申し上げます。
5月のゴールデンウィーク頃の立夏より始まった夏季も、早いもので3カ月目になりました。
七十二候では小暑の中の「温風至る(あつかぜいたる)」にあたり、暑い夏の風が吹き始める頃になります。
今年は早々と梅雨もあけて、暑さが本番になっています。
日本特有のこの蒸し暑さにあらがうように、電車やバス、お店では寒いほど冷えていたり、冷たい風が直接あたったりと、からだに冷えが入りやすくなります。
また、冷たい飲み物ばかり飲んだり、お刺身や生野菜、そうめん、冷やし中華…と冷たい食べ物がついつい多くなってしまいます。
胃腸は冷やすと、消化や吸収の働きが悪くなってしまいます。
冷えと水分の取りすぎによって、もともと消化吸収力の弱い方は吐き気を感じたり、お腹が痛くなったり、ゴロゴロ鳴ったり、下痢、軟便になりやすくなります。
急性の下痢は食べ過ぎ、冷え、食中毒などが原因の場合がほとんどです。
また、体力が落ちている時や寝冷えでも下痢を起こしてしまいます。
このような体調不良を起こさないために、飲み物や食事は温かいものを、無理な場合はせめて常温のもの摂るようにし、暴飲暴食はさけましょう。
冷房が効きすぎないようにする、冷風に当たらない工夫をする、肌を出しすぎない、腹巻をする、疲れをためない、早めに寝て十分に睡眠をとるなど、気をつけたいものです。
それでも具合が悪くなった時には、漢方薬があります。次回はその漢方薬のお話をします。