9月の第三月曜日は敬老の日です。
日本は長寿大国で2017年の平均寿命は男性が81.09歳、女性は87.26歳と過去最高を更新し、今後も更新されると予想されています。
めざすは健康で長生き!ですね。
「女性の体は7の倍数、男性の体は8の倍数の年齢で変化する」
現存する中国最古の医学書「黄帝内経(こうていだいけい)・素問」にある一節ですが、ここには、女性は35歳、男性は40歳で、体の衰えが見えはじめるとされています。
漢方では、人体を五臓六腑で構成されていると考えます。
五臓は「肝・心・脾・肺・腎」、六腑は「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」をいいます。
西洋医学で用いられる言葉と共通のものも多いですが、これらの名称は解剖学的な部位を指すのではなく、それぞれの働きを意味しています。
このうち、成長、発育、生殖と深く関わっているのが五臓の「腎」と考えます。
「腎」を健やかに保つことは、老化予防の第一歩、「腎」を養生することで身体全体の力を高め、いつまでも元気に若々しく過ごしましょう。
「腎」を元気にする食材は、黒豆や黒ゴマなど「黒いもの」、山芋や納豆など「ネバネバするもの」、魚介、海藻、貝など「海のもの」があります。
普段の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか?
真っ黒元気炊き込みご飯
〈材料〉 2合分
・米 1と2/3カップ
・黒米 1/3カップ
・黒豆 1/4カップ
・昆布 5×3cm
・酒 大さじ1
・塩 小さじ1
・煎り黒ゴマ 大さじ1
〈作り方〉
①黒豆は洗って水に1晩水につけておく。
(つけ汁は捨てずにとっておく)
②米に黒米を入れてとぎ、ざるにあげて30分
おく。
③炊飯器に米をいれ、黒豆のつけ汁をいれ、
2合の線まで水を足し、黒豆、酒、塩、昆布を
入れて炊く。
④炊きあがったら昆布を取り出し、千切りにして
ごはんに戻し、煎り黒ゴマと一緒に混ぜ込む。
・お好みで、栗を加えても美味しくいただけます。
・黒豆は、煎って使うと浸水せずに使えて香ばしさ
が増します。
・煎り黒豆を使用する場合は、水の量は少し増やし
てください。