今日、9月24日は十五夜です。
今夜の天気予報は、横浜では下り坂。
でも、雲間から少しはお月さまを見ることができそうです。
旧暦の8月15日を「中秋」といい、中秋の日に見られる満月は、中秋の名月といわれます。
旧暦なので毎年日付は変わりますが、だいたい9月に十五夜があります。
十五夜はアジアで広がった文化で、日本には平安時代に中国から伝わったとされています。
すすきや月見団子、芋(里芋やサツマイモ)、豆、栗、酒などをお供えして、月を愛でる季節の行事です。
収穫への感謝や豊作祈願の意味をもって芋を供えることから、芋名月とも呼ばれています。
この中で注目したいのが里芋です。
里芋は、煮ものやきぬかつぎなど和の総菜としても人気ですが、洋中の料理にも使います。
山で自生している山芋に対して、里の田畑で作られる芋なので、里芋といわれています。
イモ類の中ではカロリーが低く、食物繊維やカリウムは比較的多く、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を幅広く含有しています。
特に、粘り気のもとである成分は、多糖類とタンパク質の結合体で、タンパク質分解酵素も含まれるので、タンパク質の消化を助け、吸収を促します。
運動による筋肉増強の栄養源としても役立ちます。
これは水溶性食物繊維の一種で、腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境を改善する働きもあります。
粘り気は、胃腸の粘膜を保護するので、胃腸の弱い方にもよいでしょう。
また、保水性に優れていて体に潤いを与えるので、秋から冬にかけて乾燥が気になる方におすすめです。
食欲の秋で、ついつい食べ過ぎてしまいそうなときは、健康にも美容にも役立つ里芋をメニューに、ぜひ加えてみてください。