昨日から二十四節気の大寒に入りました。
旧暦(太陰太陽暦)と現代の暦(太陽暦)には気候的なずれが多分にあります。
しかし、先を読み、心して次なる気候を受け入れる準備をしながら日々を楽しみ過ごすのが私たちの習いとなっています。
でも、なぜか大寒の頃だけはその寒さが一年の中で一番寒い、つまり暦と現実の気候が一致するのです。
ところが昨日、ここ横浜では、最高気温が16℃。
日中、コートにマフラーといういでたちで外出すると、マフラーはとり、コートのボタンをはずしてちょうど良いくらいの陽気でした。
こんな年もありますが、暦どおりに今週は寒さが厳しくなる予報です。
七十二候では、「欵冬華(ふきのはなさく)」です。
蕗のつぼみが顔をのぞかせようとしている頃です。
漢方の世界でも冬は春に草木がのびやかに育つために根を充実させ、新芽の準備をする季節ととらえています。
そして、その先陣を切るように雪解けも待たずに出てくるのが蕗の薹です。
天ぷら、炒め物、ふき味噌、お漬物・・・。
近くに来ている春を楽しみに待ちましょう。
《ふきのとう味噌》
〈材料〉
フキノトウ 10個くらい
ごま油 少々
酒 大さじ1
みりん 大さじ2
素精糖 大さじ2
味噌 100g(2種類以上あわせるのがおすすめ)
〈作り方〉
①フキノトウの汚れやいたみを除いて水で洗う。
②鍋にお湯を沸かして、①を入れて2~3分ゆがいて湯でこぼし、水にさらす。
③②を粗みじん切りにして、しっかり絞る
④鍋にごま油を入れて、③をなじむように炒める。
⑤④に酒、みりん、素精糖、味噌の順に入れて、へらで煉りながら火を通す。全体に火が通り、適度な煉り具合になったら、できあがり。