チョコレートを食べすぎると太る、ニキビが出る、虫歯になる…と、かつてはいわれていました。
けれども、最近といっても2000年代に入ってからですが、栄養学的にも、心理学的にも、薬理学的にも、チョコレートの原料のカカオは健康にとても良いという結果が出ています。
チョコレートの原材料のカカオにはテオブロミン、カフェイン、ポリフェノール、食物繊維、ミネラル(亜鉛、鉄、銅、マグネシウム、カルシウム、カリウム)、などの成分が含まれています。
まず、現代の科学で健康効果の第1番に挙げられる成分は、抗酸化作用の高いカカオマス・ポリフェノール。
悪玉コレステロールの酸化を抑制して、動脈硬化を予防してくれます。
また、細胞の遺伝子が変化してガン化するのを抑えたり、ガン細胞の増殖スピードを低下させると共に、アポトーシス(細胞死)をおこさせるとのデータもあります。
他にも、
殺菌作用があるので、胃炎を起こすヘリコバクター・ピロリ菌の抑制。
アレルギーの暴走を鎮めてくれるので、さまざまな花粉によってをおこる花粉症の緩和。
人をストレス状況に適応させてくれるので、ストレス対応力の強化。
抗肥満効果。
冷え性や更年期障害の軽減。
虫歯を起こさせる虫歯菌を歯に付きにくくさせてくれる。
など、枚挙に暇がありません。
救急医療や介護施設では、体力の向上や傷の回復を良くしたり、排泄臭の軽減のために利用もされています。
カカオマス・ポリフェノールのよい働きは、チョコレートにポリフェノールが多く含まれている必要があり、カカオが70%以上入っているチョコレートやココアを毎日食べれば効果的だといわれています。