明日19日からは、二十四節気の雨水(うすい)です。
雪が雨に代わり、大地に潤いをあたえる頃とされています。
緑が芽吹きだし、動物は冬眠から目覚める頃でもあります。
この時期の旬の野菜にからし菜があります。キャベツやブロッコリー、菜の花などと同じアブラナ科の野菜です。
名前に「からし」と入っているように、葉にはピリッとした辛味があります。
葉と茎を蒸したり、炒めたりして食べます。
種子を粉末にしたものは「和からし」になります。
種子は生薬では「芥子(ガイシ)」と呼ばれ、神経痛、打ち身、捻挫などに湿布として用いられています。
からし菜は栄養素の豊富な緑黄色野菜です。
βカロテンやカリウム、ミネラルも豊富です。
造血作用のある葉酸を多く含むので妊婦さんにもおすすめしたい食材です。
ただし葉酸は、水や熱に弱いのでスープやみそ汁など、汁ごと食べる工夫をしましょう。
からし菜と聞くとあまり親しみがない方もいますが、この時期、河川敷や土手、公園などで菜の花を目にすることがあると思います。
実は、菜の花というのは総称で、アブラナ科の黄色い花を咲かせるものは全て菜の花と呼びます。
ほとんどは「セイヨウアブラナ」と「セイヨウカラシナ」です。
遠目だと分かりにくいですが、セイヨウアブラナは花が大きく、かたまって咲くのに対し、セイヨウカラシナは花がひとまわり小さく、茎にパラパラと棒状に咲きます。
また、葉はセイヨウカラシナのほうがギザギザしています。
皆さんも見つけたらどちらの花なのか観察してみると面白いかもしれませんね。