5月6日からは立夏です。
夏です!
暦の上では。
今から少しずつ夏の気配が増えてきます。
身も心も夏への準備を始める頃ですよ~!という合図でもあります。
ところが、年によっては5月の連休頃に急に暑い日があり、暑さに慣れていない体への熱中症の心配が出てきます。
実際、日中は汗ばむくらいの陽気になっています。
五月上旬の京都の三千院のもみじは、ようやく透けるような若々しい緑の葉が開ききったころです。
瑞々しい明るい若葉が秋の紅葉の頃とは全く違う景色を見せてくれます。
爽やかな日はそれだけで満足できますが、暑くなった日などは参道にとてもうれしいおやつが並びます。
キュウリ一本まるごとを浅漬けにして割りばしに刺し、大きな桶で冷やしたものです。
キュウリの水分、ミネラルに加え、塩が良い働きをしてくれます。
キュウリは暑い夏の熱中症予防に最適の食べ物の一つです。
中国出身の方から、子どもの頃の夏の遠足にキュウリを何本も親から持たされた・・・と、話に聞きました。
ここ横浜でもそろそろ露地ものの早生のキュウリが出てくる頃でしょうか。
夏から秋に、大活躍してくれる食材です。
暑い期間はあれこれと調理に工夫を加えながら戴くのも楽しみのひとつです。
その前に。
暑くなりきる前(梅雨の前)におすすめの食材は体にこもった熱を冷やし過ぎずに、取ってくれて、消化の良いものです。
セロリ、レタス、豆腐、小豆など。
こちらもポピュラーな食材です。
美味しく食べましょう。
ー立夏の頃の冷や奴ー
〈材料と作り方〉
豆腐は木綿でも絹ごしでもお好みで。
新玉ねぎのスライスを干し桜エビ、すし酢、ゴマ油で和えてトッピングにします。
【薬膳五性】
薬膳では食材の持つ、体を温める冷ます性質を「熱・温・平・涼・寒」の5つに分けます)
・豆腐:涼
・タマネギ:温
・桜エビ:温
・すし酢:温
・ごま油:涼
大豆製品+ごま油で便秘の改善にも役立ちます。