今日は、夏至です。
2016年の夏至から始まった当ブログも4年目に入りました。
おつきあいくださり、ありがとうございます。
冬至には、ゆず湯に冬至かぼちゃ。
春分、秋分には、ぼた餅、おはぎ。
と、食べ物や風物があります。
では、夏至は?
残念ながら、みんなが納得する共通のものはありません。
昔ながらの農耕では、夏至から半夏生のころまでが田植えの時期でした。
農作業で忙しく、かつ、梅雨時期で日照時間の実感もなかったので、日本では夏至の行事は取り立ててないまま日々を送ってきたのかもしれません。
今日の横浜も、ときどき強い雨です。
ただ、三重県二見浦の二見輿玉神社では、夏至祭りが行われています。
夏至をはさんでひと月ほどの間、夫婦岩の間から陽が昇ります。
その朝日を浴びながら海に入り、みそぎを行う行事です。
さて、夏も盛りとなる時期。
夏の養生とはどのようなものでしょうか。
〈四季の養生、夏編〉
黄帝:センセェ。夏はどのように過ごしたらええんでしょう。
毎年、暑うて暑うてかないませんわ。
岐伯先生:夏はすべての生き物が最も盛んになるときなので、
木々は青々と茂り、虫も鳥も動物も活発に動く。
人もうんと積極的に行動するべきや。
気持ちを開放的にして、外へ出かけるのもええ。
朝は日の出とともに早く起きて、夜は遅めに寝るとええ。
黄帝:春も夜は遅めに寝ると言わはりましたけど、
もっと遅めでええいうことですか。
岐伯先生:遅めとゆうても夜更かしではないということは春にも
言うたとおりや。
お日さんが沈むのが遅いのに合わせて、もうちょっと
遅めいうことやな。
黄帝:気ぃつけることは何ですか。
岐伯先生:夏至以降は陰気が増える。
陰気というと、まずは「湿(しつ)」やな。
日本の夏は暑い上に湿度が高い。
体に湿が入ってくると重だるくなったり、腰痛、肩こり、
関節痛をおこす。
お腹がちゃぽちゃぽしたり、食欲が落ちたり、下痢に
なることもある。
冷えや、夏の不養生は、冬になると冬の病をひきおこす。
黄帝:センセェ。簡単にゆうて。
岐伯先生:ほかの季節よりは寝る時間は少のうてええから、
機嫌よう良く体を動かして、
体内の熱を取ってくれるキュウリやトマトやスイカなんかを
食べて、疲れすぎないように過ごすということや。