8月8日は立秋です。
まだ夏になったばかり。
暑い日がこれからも続くのに・・・ですよね?
それでも、そろそろ秋の準備を始めましょうと気づかせてくれるサインです。
梅雨が明けたころから蝉が鳴き、夏だなあと実感する方も多いと思います。
蝉には、ニイニイゼミやミンミンゼミのように夏の季語とされるもののほかに、ツクツクボウシや蜩(ひぐらし)のように秋の季語とされるものもあります。
蜩は、住宅街の中の小さな公園でカナカナと1~2匹鳴いているだけでも、目を閉じれば林の中で降り注ぐように鳴いていた、キャンプ場の夕暮れの記憶の中へと連れて行ってくれます。
さて、この蝉。
昔は蝉本体もですが、今はその抜け殻を蝉衣(ぜんい)とか蝉退(せんたい)といい、熱のある風邪や湿疹などの漢方薬として使われます。
そして、昔は蝉を串にさして炙ったものが子どものおやつにされていたとか。
今も沖縄などの地域では食べられているそうです。
世界を見ると、蝉を食べている国は多いようです。
昨年、公園で蝉の幼虫をたくさん集めている人がいて、これも食材としてとられているのではないかとニュースになっていました。
地球の人口が増え、食糧難が進み、日本でも栄養価の高い昆虫をどのように美味しく食べるかを研究する方も少しづつ増えてきています。
「こんなおいしいものを、昔の人はあまり食べなかったんだって」
「へー!もったいないねえ」
という会話は令和のうち、私たちの子や孫の世代にはありそうです。