今日、2月4日から立春です。
地球の温暖化や気候変動が深刻化し、天候の異変に驚かなくなったことに驚きを感じます。
但し、変わらないものがあります。
ここ横浜では冬至から日照時間は46分のびました。
少しずつではありますが、明るい日差しが、春の訪れを教えてくれます。
ところで、昨日の節分で豆まきはしましたか?
柊(ひいらぎ)にイワシを刺し、赤トウガラシや鈴も加えて、魔除けや除霊までするご家庭は少ないかもしれませんが、豆まきをする方はまだまだいらっしゃると思います。
子どものころ、豆をまく家族の後に控えた父が、脇にさしたすりこ木に手をかけながら、
「鬼はー外、福はー内」の声に続けて、「ごもっとも、ごもっとも」と、言っていたのを思い出します。
今のお父さんたちは、お面を被って逃げる役でしょうか?
豆まきには煎った大豆を使うのが定番ですが、近頃は、殻付きピーナッツだったり、小袋に入った甘納豆だったりと後の楽しみを広げる工夫もされているようです。
薬膳的にみると、大豆は変幻自在の不思議な食べものです。
豆のままだと体を温めも冷ましもしない「平」ですが、これが豆腐になると体を冷ます「寒」、納豆になると体を温めてくれる「温」に変身します。
どんな季節にも良質たんぱく質である大豆を上手に活用しましょう。
煎り大豆は、おやつやおつまみにする分は取り分けて置き、残りは酢大豆を作ってみてはいかがですか。
煎り大豆を瓶などに入れ、酢を豆が被るまで入れます。
お好みで少しのはちみつを入れると味が柔らかくなります。
クコを足してみても良いと思います。
サラダのトッピングやなべ物の時のお口直しにおすすめです。
煎って少し「温」に近づいた大豆と、「温」である発酵食品の酢で、冷える生野菜サラダのバランスを整えましょう。