新型コロナウイルス感染症の蔓延による緊急事態宣言が発令され2週間になります。
仕事は在宅や休業、学校は休校、幼稚園や保育園も休園になるところもあり、大人も子どもも家で過ごす時間が多くなっています。
とくに小さいお子さんは外で遊ぶ時間が減って、一緒に過ごす親御さんは工夫をこらしておうち時間を過ごしていることと思います。
一緒に過ごす時間、今は長く感じるかもしれませんが、お子さんの成長は、あっという間です。
ぜひ今の時間を楽しんで過ごしてくださいね。
みんなが知ってる「桃太郎」の昔話
「もーもたろさん ももたろさん
おこしにつけた きびだんご
ひとつ わたしに くださいな♪」
犬も猿も雉までもを魅了したきびだんごに、子どもの頃一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。
ちょっと時間に余裕のある今、お子さまと一緒に「きびだんご」作りをしてみませんか?
もち米とキビを炊いてつぶして作るので、ちょっとした餅つき気分も味わえますよ。
キビ(黍)は、他の作物が育たないやせた土地でも育つ強い穀物です。
日本で栽培されている品種はモチキビです。
黄色い1~2ミリの粒で、炊くともっちりとした食感で少し甘みがあります。
栄養価が高く、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、食物繊維やビタミンB群を多く含み、黄色い色は抗酸化作用のあるポリフェノールによるものです。
薬膳では、キビは体を元気にする甘味(かんみ)の働きを持ち、胃腸虚弱などに用います。
もち米も同じく甘味の食物で疲労など体力回復に用います。
体を温めも冷やしもしないキビとは違い、モチ米は温める性質を持っています。
きびだんごを作って食べて、元気に過ごしましょう!
〈材料〉30個分
・もち米 2合
・キビ(モチキビ) 1/2カップ(約80g)
・水 2カップ
・塩 少々
・きな粉 あんこ ごま などお好きなもの 適量
〈作り方〉
①もち米は炊く30分前に洗ってざるにあげておく。
②①と軽く洗ったきびを炊飯器に入れ、分量の水、塩を入れ炊く。
③炊き上がったら熱いうちにボウルに移し、すりごきを水でぬらしながらトントンとつき、米粒がなくなるくらいまでつぶす。
④手で触れるくらいの温度になったら、手に水をつけ、丸める。
⑤きな粉やあんこをまぶしてできあがり。
*一晩おくとかたくなりますが、電子レンジで軽く温めると柔らかくなり美味しく食べられます。
食べきれないときはごはんと同じ要領で冷凍保存ができます。