新年度が始まって20日余りが経ちました。
変化した環境に少しずつ慣れてきた方、頑張って疲れがたまってきた方、それぞれあることと思います。
今年度は、10年前に上梓しました、あんず薬局の健康読本「未病に克つ!」をベースに、1年間を通して季節の養生についてお話していきます。
今年は4月20日が二十四節季の穀雨の時季にあたり、春雨が植物を潤し成長を助けるころです。
ここ横浜では春たけなわという気候ですが、暦の上では晩春。
月が明けて5月5日に立夏を迎え、立秋の前日までの約3カ月が夏季となります。
夏季は、万物が成長し、陽気が旺盛になる時期です。
人もこころを充分に開放し楽しい気持ちでいるようにします。
食養生では、晩春から引き続き、さっぱりして熱がこもらないものや消化の良いものを取るようにしましょう。
5月から6月のこの時期、体の弱っている方や高齢の方はもとより、元気な方でもまだ体が暑さに慣れていません。
突然の思いがけない真夏を思わせるような暑さで、毎年、熱中症で搬送されるニュースが流れます。
早夏(初夏)におすすめの食材に、豆腐、小豆、レタス、セロリ、緑茶があります。
薬膳では、体にこもっている熱を冷ましてくれる涼の性質の食材です。
5月2日は八十八夜。
新茶も旬の食材ですね。