12月26日は麋角解(さわしかのつのおる)の候です。
大鹿の角が落ちるという意味です。
麋(び)は大鹿の一種とのことですが、これがヘラジカ、赤鹿、トナカイ、四不像と諸説あります。
このなかで、冬至の頃に角が落ちるのは絶滅危惧種の中国の麋鹿(ミールー)、日本名四不像とのこと。
春に備えて1年かけて伸びた角が、枯葉が落ちるように落ちます。
奈良では毎年10月中旬頃に「鹿の角きり」という行事がありますが、ニホンジカの場合、自然に落ちるのは3月頃です。
冬至を過ぎたら、からだを温める鶏肉を!
と中国の先生に教わったことがあります。
ただ、以前この欄でご紹介したように、韓国では暑気払いに鶏を使った料理、サムゲタンを食べるそうです。
こちらは、暑いときこそ、さらにからだを温めて汗で暑さを追っ払おうということでしょうか?
土地により考え方はさまざまですね
冬至を過ぎてからの鶏以外のおすすめ食材もご紹介します。
冬は以前からお伝えしているように、冷えと乾燥の季節です。
ですから滋陽と滋陰、つまり温める食材と秋から引き続き潤す食材を摂ることが大切です。動物性食品をいつもより少し多めに。
そして、根菜類のミネラルがからだを温めてくれます。
いずれもなべ物や汁物など、温かく、柔らかくして消化に良い形で食べましょう。
特にからだを温めてくれるおすすめ食材には、羊肉、エビ、にんにく、しょうが、ねぎ、にらなどがあります。
バランスの良い食事の中にもこれらの食材を取り入れることをこころがけましょう。