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なんとな~く二十四節気な健康情報あれこれ

 
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バター~あんずちゃんのおいしいキッチン漢方より
2024-03-15
今年度のあんずさんのブログは、あんずさんが幼少のころ、あんずちゃんと呼ばれていたころのお話です。
あんずちゃんの母方の祖母、おたまばあちゃんは、なんでも手作りしてしまう魔法使いのようなおばあちゃんです。
薬膳の知識も豊富で、いろいろなことを教えてくれます。
でも、小さいあんずちゃんにとっては,、お手伝いして食べることが一番です!
さて、今月は?
 
   あんずちゃん:
バターなくなっちゃった・・・
 
   おたまばあちゃん:
おやおや
生クリームがあるから作ってみる?
 
あんずちゃん:
バターって作れるの!?
 
おたまばあちゃん:
バターは牛乳のクリーム分を撹拌して
脂肪分だけを取りだしたものなんだよ
脂肪というと“肥満”や“生活習慣病”のリスクを高めるとして嫌われるけれど、三大栄養素の一つで、不足すると皮膚がカサカサになったり、血管がもろくなったり、成長が遅れたりする
バターは油脂の中では最も消化がいい
それに、バターにはビタミンA、ビタミンE、ビタミンDが含まれている
バターの黄色は、牛が食べた草に含まれているカロテンの色なんだよ
薬膳では気と血を補って疲労を回復するとされている
 
あんずちゃん:
冷蔵庫から生クリーム持ってくるね!
他には何が必要?
 
おたまばあちゃん:
あきビンがいるよ
できたバターには何を入れようかね
 
【バター】
〈材料〉
・脂肪分40%以上の生クリーム 200ml
・500mlくらいのふたがきちんと閉まる広口瓶
・塩、ハチミツ、メープルシロップ、ハーブ(パセリ、ローズマリー、タイム、レモンバーム、セージなど)
〈作り方〉
①きれいに洗って水分がついていない広口瓶に冷蔵庫から出した冷たい生クリームを入れ、蓋をしっかりする
②ひたすら振る
③次第にクリーム状になってくる
④頑張って振っていると、ぱかっとバター(脂肪分)とバターミルク(水分)に分離する
⑤バターを器に出して、好みで塩少々、ハーブなどを混ぜる。いくつかに取り分けておいて、ハチミツ味、メープルシロップ味などもおいしい
*バターミルクはシチューなどに入れて利用します
〈2019年11-12月生活クラブ神奈川「インスタグラム」掲載〉
 
 ⁂  ⁂  ⁂
 
生クリームからバターができる!しかもおいしい!
バターを簡単に手作りすることができると知ったのは、ひと昔前、子どもを連れて本を借りにときどきお邪魔していた私設の文庫で、でした。
製法はいたって簡単。生クリームを瓶に入れてひたすら振って、振って、振り続けるだけ。
振る前に塩を入れてもいいのですが、でき立てのバターはふんわりとしてなめらか。
無塩で作って、小分けしていろいろな味にするのも楽しみのひとつになります。
作ると感動すること請け合いです。
 
   *  *  *  *  *
 
あんずさんのブログは、2016年の夏至の日に始まりました。
以来、二十四節気にまつわる養生法を中心にお伝えしたり、新型コロナが蔓延したときには薬局ならではの役立つ情報をお届けできたらという思いや、お家時間を楽しめたらなど、その時々にあわせてさまざまな情報を発信してきました。
そんな、足かけ9年にわたる「あんずさんのなんとな~く二十四節気な健康情報あれこれ」は、今回を持ちましてしばらくお休みいたします。
各店情報は今まで通り配信しておりますので、ご覧ください。
いつの日かのブログでの再会を祈りつつ、あんず薬局各店では、それぞれの「あんずさん」が、皆さまの健康の一助になるようお待ちしておりますので、どうぞお立ち寄りください。
皆さまのご健康を祈念いたしております。
2024年3月吉日
 
よもぎ~あんずちゃんのおいしいキッチン漢方より
2024-02-15
今年度のあんずさんのブログは、あんずさんが幼少のころ、あんずちゃんと呼ばれていたころのお話です。
あんずちゃんの母方の祖母、おたまばあちゃんは、なんでも手作りしてしまう魔法使いのようなおばあちゃんです。
薬膳の知識も豊富で、いろいろなことを教えてくれます。
でも、小さいあんずちゃんにとっては,、お手伝いして食べることが一番です!
さて、今月は?
 
   あんずちゃん:
おばあちゃんのお庭、いろいろな草が出てきたね
小さくて白い花が集まっているのは・・・
 
   おたまばあちゃん:
ナズナ
 
あんずちゃん:
こっちの白い花は・・・
 
おたまばあちゃん:
ハコベ
どちらも春の七草にあるね
 
あんずちゃん:
この葉っぱは裏側がふんわりして白っぽいね
 
おたまばあちゃん:
ヨモギだね
よもぎ大福になる葉っぱだよ
ヨモギは漢方薬にもあるんだよ
体を温めて血行をよくする
白玉粉を使えばもち米だから体を元気にしてくれるし、あんこは小豆だからむくみをとってくれる
 
あんずちゃん:
へぇ~よもぎ大福作りたい~
 
【よもぎ大福】
〈材料〉
・白玉粉、豆腐、ヨモギ、アズキ、素精糖
〈作り方〉
▶あんこ
アズキを洗って鍋に入れ、たっぷりの水で、焦げないように差し水をしながらやわらかくなるまで1時間ほど煮る。
やわらかくなったら好みの甘さになるように素精糖を加えて、つぶしながら練る。
へらでなべ底に一文字が書けるようになったらできあがり。
▶よもぎ餅
①ヨモギは新芽のやわらかい部分を摘み、さっとゆでて水にさらしてよくしぼったものをみじん切りにして、すり鉢で細かくする。
②白玉粉と①をあわせて少しずつ豆腐を加え、耳たぶくらいの硬さになるようによくこねる。(白玉粉1:豆腐1.2くらい)
③②を耐熱のさらに入れて②を包むようにぴったりとラップをして電子レンジにかける。
 (白玉粉80g:600Wで2分半くらい目安)
④③のラップをはずし、加熱ムラがあるので、菜箸でしっかり混ぜて、再びぴったりとラップをして、③の1/3~1/2の時間電子レンジにかける。
⑤④をすりこ木などでしっかりこねる。
⑥手を水でぬらし、食べやすい大きさにちぎって広げて、あんこを包む。
 
〈2018年3-4月生活クラブ神奈川「えぽ」掲載〉
 
 ⁂  ⁂  ⁂
 
子どもの頃、よもぎの葉を探しに裏山に入って、よもぎ餅を作ってもらうのが楽しみでした。つきたてのお餅から香るよもぎ独特のすーっとした香りが懐かしく思い出されます。
 
 
冬のくだもの~あんずちゃんのおいしいキッチン漢方より
2024-01-15
今年度のあんずさんのブログは、あんずさんが幼少のころ、あんずちゃんと呼ばれていたころのお話です。
あんずちゃんの母方の祖母、おたまばあちゃんは、なんでも手作りしてしまう魔法使いのようなおばあちゃんです。
薬膳の知識も豊富で、いろいろなことを教えてくれます。
でも、小さいあんずちゃんにとっては,、お手伝いして食べることが一番です!
さて、今月は?
 
〈1日目午前中〉
  おたまばあちゃん:
くっつかないように上手に並べてね
 
  あんずちゃん:
りんご~いちご~キウイ~みかん~
 
おたまばあちゃん:
きれいに並んだね
外に干すよ
夕方になったら家に入れようね
 
〈2日目〉
あんずちゃん:
いちごのいいにおいがするね!
どうしてくだものを干すの?
 
おたまばあちゃん:
お日さまの光を浴びると乾燥して水分が飛ぶと、味が濃くなっておいしくて手軽に食べられる
日持ちもして、持ち運びにも便利
 
あんずちゃん:
へぇ~
いちごのいいにおいがする~ 
食べて良い?
 
おたまばあちゃん:
今日はまだ早いね
明日の夕方まで待とうね
 
〈3日目午後3時〉
あんずちゃん:
おやつ食べたい!
 
おたまばあちゃん:
おととい干したくだものを食べてみようかね
 
あんずちゃん:
わーい!
りんご、あまいね!
キウイもあまい!
いちご小っちゃくなっている・・・あまい~!
みかんは・・・みかんジュースみたいな味になってる!
 
【ドライフルーツ】
〈材料〉
・リンゴ、キウイフルーツ、イチゴ、ミカン、柿など 好みのくだものを好きな量
・干物用の網 または、ざる
〈作り方〉
▶下ごしらえ
・リンゴ:洗ってから皮付きのまま2~3㎜のくし形に切り、薄い塩水に5分くらい置いて取り出し、キッチンペーパーで水分をとる
・キウイフルーツ:皮をむいて、2~3㎜の輪切りにする
・イチゴ:洗ってから水を切り、縦2~3㎜にスライスする
・ミカン:洗ってから皮をむいて、1ふさずつに分ける。皮は千切りにする。
▶干し方
・干し網またはざるに下ごしらえをしたくだものをくっつかないように並べる。
・ミカンの皮は、ざるにざっとばらけるように広げる。
・干し網の場合は、日中は日の当たる外に干し、夜間は屋内に取りこむ。
・ざるの場合は、屋内の日当たりのよい窓際に置く。
・1~2月の関東地方の気候で、3日くらいで食べやすい程度に乾く。
・様子をみながら日数は調整する。
・ミカンのふさは、3日でもよいが、5~7日くらい干してもジューシーさは残る。
・千切りにしたみかんの皮は、橘皮(きっぴ:陳皮の1年未満のものの総称)として利用。
 
〈2023年2-3月生活クラブ神奈川「インスタグラム」掲載〉
 
 ⁂  ⁂  ⁂
 
ドライフルーツ好きとしては、いろいろなドライフルーツを気の向くままに食べたいという願望があります。
自分で作ったドライフルーツはフルーツ本来の自然な甘さを楽しむことができます。
そこで、柿の季節から始まり、手に入るくだものを次々に干してみました。
ほとんどのくだものは3日ほどで、適度に水分が抜けて程よい柔らかさになり、美味しく仕上がります。中でもイチゴは香りもよく、干しているときから、あんずちゃんでなくても魅惑されます。
 
あんずちゃんの暮らす太平洋側の地域では、秋から冬そして早春まで乾燥の季節。
お肌がカサカサしたり、のどがイガイガしたりと、ちょっぴり困ったことも起こりがちです。
薬膳でいわれる食物の五味(酸・辛・甘・苦・鹹)の酸味と甘味が合わさることで生津作用(体に必要な水分を補う)が生まれます。
なのでフルーツはもともと生津作用がいっぱい。
その上、漢方の理論の1つ、陰陽論では、体を潤すものを「陰」に分類します。水分豊富なくだものは陰の宝庫です。
お日さまの力「陽」は、元気のパワーです。
 
楽しく作業して、天日で適度に乾かしたドライフルーツ。
美味しく陰陽を補って秋冬を元気に乗りきって春を迎えるなんて、一石二鳥も三鳥もというあくなき希求が続きます。
 
 
ヤマイモ~あんずちゃんのおいしいキッチン漢方より
2023-12-15
今年度のあんずさんのブログは、あんずさんが幼少のころ、あんずちゃんと呼ばれていたころのお話です。
あんずちゃんの母方の祖母、おたまばあちゃんは、なんでも手作りしてしまう魔法使いのようなおばあちゃんです。
薬膳の知識も豊富で、いろいろなことを教えてくれます。
でも、小さいあんずちゃんにとっては,、お手伝いして食べることが一番です!
さて、今月は?
 
    あんずちゃん:
これなあに?
 
  おたまばあちゃん
かるかんといって鹿児島のお菓子だよ
食べてみる?
 
あんずちゃん:
もちもちしておいしい!
 
おたまばあちゃん:
かるかんは山芋で作られているんだ
山芋は、乾燥させて山薬という漢方薬にもなっているよ
滋養強壮に使われる
薬膳でも元気を出す食材としてよく使うよ
 
あんずちゃん
へぇ~
 
おたまばあちゃん
山芋があるから作ってみるかい
 
あんずちゃん
作れるの?
おばあちゃんすごい~
作る~
 
 
【かるかん】
〈材料〉
・山芋  100g
・素精糖 120g
・水   70ml
・米粉(上新粉)100g
 
〈作り方〉11×11×4くらいの型
①山芋は皮をむいてすり鉢にあててすりおろす。
②①に素精糖を2~3回に分けて入れ、すりこ木で丁寧に混ぜる。
⑶②に水を一度に入れ、すりこ木でゆっくり丁寧に混ぜ合わせる。
④③にふるった米粉を2~3回分けてに入れ、すくうようにして、練らないように混ぜる。
⑤だまがないようにまぜたら、薄く油を塗った型に流す。(油でなく、ラップを敷いおいてもよい)
⑥⑤を蒸し器で30分蒸す。串を通してついてこなかったら、蒸し器から取り出し、あら熱が取れたら型から出す。
 
〈2017年11-12月生活クラブ神奈川「えぽ」掲載〉
 
 ⁂  ⁂  ⁂
 
山芋は薬膳では健脾、補気、潤肺、補腎作用があるといわれ、お腹の調子を整えたり、元気をつけたり、呼吸器や肌や大腸を潤したり、老化予防の働きがあります。
山かけにしたり、煮たり焼いたり天ぷらにしたりサラダにしたりおやつにしたりと、たくさんの食べ方があります。その中でも簡単で私のお気に入りは浅漬けです。
拍子切りでも千切りでも切り方はお好みで。浅漬けの素にワサビを溶いてその中に山芋を漬けるだけです。千切りだとすぐに食べられます。拍子切りの場合は冷蔵庫でしばらく寝かせてください。箸休めがすぐにできます。
 
 
サツマイモ~あんずちゃんのおいしいキッチン漢方より
2023-11-15
今年度のあんずさんのブログは、あんずさんが幼少のころ、あんずちゃんと呼ばれていたころのお話です。
あんずちゃんの母方の祖母、おたまばあちゃんは、なんでも手作りしてしまう魔法使いのようなおばあちゃんです。
薬膳の知識も豊富で、いろいろなことを教えてくれます。
でも、小さいあんずちゃんにとっては,、お手伝いして食べることが一番です!
さて、今月は?
 
    あんずちゃん:
長芋。里芋。じゃがいも。さつまいも
これも・・・これも・・・これも・・・。み~んな、お・い・も!
 
  おたまばあちゃん
おいもは、どれも補気といって、元気がでるよ
 
あんずちゃん:
長芋はとろろにしてご飯にかけてたべる!
里芋はお汁に入れて芋煮!
じゃがいもはコロッケとポテトサラダ!
さつまいもは、焼き芋。甘くておいしい!だーい好き!
 
おたまばあちゃん:
さつまいもが一番好きだね!
きょうは、りんごとレモンとハチミツも一緒に煮たおやつにしようかね
乾燥した季節に、のどを潤すから、風邪予防になるし、咳にもいいんだよ
 
【さつまいもとりんごのレモン煮】
〈材料〉2人分
・さつまいも 中1本
・りんご 1/2個
・素精糖 大さじ1
・レモン汁 大さじ1
・ハチミツ 大さじ1~2
〈作り方〉
①さつまいもは皮つきのまま7~8㎜の輪切りにして、水にさらしておく。
②りんごは皮つきのままいちょう切りにする。
③鍋にさつまいもを入れ、かぶるくらいの水を加える。
④その上にりんごを置き、砂糖とレモン汁を加える。
⑤沸騰したら火を弱め、竹串がすっと通るまで煮る。煮すぎるとくずれるので注意する。
⑥粗熱がとれたらはちみつを加えて好みの甘さにする。
*ハチミツは1歳未満の子どもには与えないでください。
 
〈2017年11-12月生活クラブ神奈川「えぽ」掲載〉
 
 ⁂  ⁂  ⁂
 
夫の実家が鹿児島で、毎年さつまいもを送ってくれます。鹿児島ではさつまいもを唐芋(からいも)といいます。昔、中国の甘藷(かんしょ)が沖縄、九州に伝わって、そう呼ばれているようです。
さつまいもは、食物繊維、ビタミンCが豊富で熱に壊れにくく、整腸、美肌効果も期待できる優れた食品です。
航空会社の乗務員さんたちが、美人のスィーツとして有名な鹿児島のあるスィートポテトを購入されているというのも納得できます。私も帰省のたびにお土産にしていました。
今年も唐芋が届いたら、キッチン漢方のレシピを元に作ってみようと思います。
 
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