慢性頭痛を考える
風邪や高血圧に伴う頭痛以外に慢性的に起こる頭痛を抱えている人は多いと言われています。
「頭痛くらい」と軽く考えがちですが、ひどくなると生活に支障をきたすことや命にかかわる病気が隠れていることもあります。
痛みは身体の危険信号でもあり、漢方では頭痛はストレスや過労でからだの気(エネルギー)や血が消耗して巡りが悪くなる、胃腸の働きが弱って身体に余分な水がたまるなど様々な要因で頭痛が引き起こされると考えられています。
慢性頭痛にはいろいろな種類があります。
片頭痛
脳の血管が一度収縮したあとに拡張して起こる痛みで、ストレスや不規則な睡眠、においや音、眩しい光などが原因とされています。頭の片側に痛みが起こることから名付けられましたが実際には両側が痛むこともあります。
緊張性頭痛
首や肩の筋肉が緊張し血流が悪くなって起こる痛みで、長時間同じ姿勢を続けるパソコン作業からくる眼精疲労、ストレスなどが原因で後頭部や首がしめつけられるように痛みます。
月経前から月経前半の頭痛
女性ホルモン量の変動が影響して起こると考えられています。
漢方はこのような慢性頭痛の根本的な改善に効果を発揮します。
漢方薬で体質改善をし、以下のような生活をすることで頭痛の起こりにくい身体をめざしましょう。
♢規則正しい生活を心がけ、軽い運動やストレッチなどで身体を動かしましょう。
♢無理をせず夜は目を休めて早めに就寝し、しっかり休息をとりましょう。
♢ストレスを上手に発散しましょう。
♢生ものや冷たい飲み物は控えめに、水分はこまめに少しずつ温かいものを摂るようにしましょう。