今日9月9日は、重陽(ちょうよう)の節句です。菊の節句ともいわれます。
中国では古来、偶数を陰、奇数を陽としました。
九つの数字の中で、陽の一番大きい数字は9です。
その9が重なる9月9日を重陽と呼びます。
中国では、昔から山などの高いところに登り、呉茱萸(ごしゅゆ)を下げ、菊酒を飲んで長寿を祈る行事があります。
また、4月の清明節と並んで、先祖を供養する大切な日ともされています。
日本でも奈良、平安の昔から、菊や長寿にまつわる行事があり、江戸時代には盛んにおこなわれていたようです。
とはいえ、この9月9日は旧暦のこと。
新暦では通常10月の中旬、今年は10月28日にあたります。
新暦の9月9日は、真夏日や猛暑日が続いて、残暑厳しい時期ですが、立秋からひと月たって、仲秋の季節に入ります。
熱中症の危険、予防とともに秋の養生も取り入れる難しい気候です。
暑さや水分のとりすぎで弱った脾胃(胃腸)を癒す働きのあるレンコン、ぶどう、栗など、旬のものを上手に取り入れましょう。
同時に体を潤す働きのある白きくらげ、梨、柿なども取り入れましょう。
このブログで8月にご紹介した瓜類もこの時期にあった食物です。
秋分まで半月のこの時期は日没がだいぶ早くなっています。
夏から秋への移ろいとともに、遅寝早起きから、早寝早起きへと生活養生にも変化が必要です。