12月7日からは、二十四節気の大雪(たいせつ)初候の閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)です。
本格的な冬が到来し、厚く垂れこめた雲に天地の気が塞がれます。
場所によっては雪曇りとなり、山々だけでなく平地でも雪が降り始め、生き物も活動を控えて冬籠りをします。
私たちの身体も冬になると、内臓を冷やさないために陽気(からだのエネルギー)が内に入ってしまうので、手足の冷えや皮膚の乾燥がおこりがちになります。
毎日の食事は、身体を潤す「滋陰」と体を温めて元気をつける「養陽」を基本に、バランスのよい食事をとるように心がけましょう。
朝は胃腸を整え、身体の陽気を助ける熱いお粥がおすすめです。
陰の多い食物は、かたい殻のついたもの、魚介類、根菜類などですが、生のままでは胃腸に負担がかかってしまうので、鍋物やスープなどの温かくやわらかいメニューにして食べることをおすすめします。
冬に適した食べ物として、特によいものは…
羊肉、がちょう肉、かも肉、牡蠣、ほたて、鮭、いしもち、くるみ、大豆、栗、きくらげ、大根、れんこん、にんじん、やまいも、ゆり根、さつまいも、ほうれん草、もやし、胡麻、などです。
これらの食材をじょうずに取り入れて、身体の潤いを高め、お肌を良い状態に保ちましょう。
例えば、貧血気味で肌が乾燥していて冷えが気になる場合に、白きくらげとなつめの黒砂糖シロップなどおやつにいかがでしょうか。
①白きくらげ30gとなつめ20個を洗ってお鍋に入れ、水を加えて火にかける
②沸騰したら弱火で30分以上かけて、白きくらげが柔らかくなるまで煮る
③黒砂糖50gを加え、かき混ぜながらよく溶かす
④ビンに入れて冷蔵庫に保存し、毎日食べます(1週間ぐらい保存できます)
他にもいろいろな食べ方があります。各店へご相談ください。