8月23日からは二十四節気の処暑(しょしょ)になります。
処暑は「そろそろ暑さが収まる頃」という意味の言葉です。
昼間はまだ暑さが厳しいですが、早朝や夕暮れどきになると涼しい風が吹くようになりました。
田んぼでは夏の強い日差しでスクスクと育った稲に穂が出てきました。
今年もきっと美味しいお米になるでしょう。
近頃は夏から秋の収穫にかけて、楽しい田んぼアートが見られるところがあります。
ある地方の田んぼアートに使われるお米の種類はなんと7種類10品目もあるそうです。
私たちが食べるお米には、白いご飯の粳米(うるちまい)=白米と、お正月のお餅やお祝い事の時のお赤飯につかう糯米(もちごめ)があります。
粳米や糯米は、食べるお米の部分は白色です。白でないものには、古代米の一種である黒米(くろまい)や赤米(あかまい)があります。
お米は本来主食なので毎日食べてよいものですが、お米を薬膳の考え方で比べると温めるもの(温)、温めも冷やしもしないもの(平)、少し冷やすもの(涼)があります。
いろいろな種類のあるお米の中で白米は平になります。
また、黒米も平ですので毎日の食事に適しています。
糯米は温ですので、寒いときや力をつけたいときに食べられたりしますが、熱のあるときや炎症が出ているときなどは控えたほうがよいでしょう。
赤米は涼になります。
赤米や黒米の表面の鮮やかな色素はポリフェノールの一種です。
赤米の色素は紅茶の成分と同じカテキンやタンニンの仲間で、黒米の色素はブルーベリーや赤ワインに含まれるアントシアニンの仲間です。
どちらの成分も身体を酸化させる活性酸素を除去して、老化や病気を防いでくれます。
健康のことを考えて、主食のお米を選ぶのもよいですね。