2023年が始まりました。
今年の神奈川県は穏やかな日が多く、まだまだ寒い日は続いていますが、立春まであと3週間ほど。
陽ざしにどことなく暖かさを感じると思うのは、春よ来いと願っているからでしょうか。
今年もよろしくお願いいたします。
今回は、体質別養生でバランスを考える「気・血・津液・精」のうちの津液について考えてみましょう。
津液とは、体内にある必要な水分で肌だけでなく全身を潤しています。
飲食物を消化して作られるもののうち、
血(けつ)といわれる赤いもの以外の全ての体液のこと(涙、鼻水、よだれ、汗、粘液、尿など)をいいます。
気の推動作用によって全身をめぐり、からだのすみずみまで潤いを与えます。
また、からだの余分な熱やほてりをさましたり、汗や尿となり老廃物を出したりします。
下痢になり体内に水分が吸収されなくなったり、風邪をひいて熱がでることにより体内の水分を消耗して、津液が不足します。
津液が不足すると潤いが少なくなるので、皮膚がかさかさする、のどや鼻が渇く、空咳、汗が少ない、便が堅くなるなどの症状が現れたり、関節を動かしづらくなったり、関節を動かすときにポキポキ、カクカクと音がします。
余分な水分が排泄されず、津液がからだに停滞すると湿となります。
湿については、また次回に。