小満によせて
5/21に小満を迎えました。
今年は東海地方で平年より二十日以上早い5月16日に梅雨入りの発表がありました。関東でもぐずついた天候の日が多くなってきました。この天候に頭痛やめまい、むくみや関節の痛み、だるさなどなんとなく不調を感じていませんか?
気圧や急激な温度の変化、湿気などにより起こる不調は気象症と呼ばれています。
この梅雨入り前からの湿度の高さも人の身体に影響を与えることがあります。
人は寒暖差や湿度など外界からのストレスから体調を整える力を備えています。漢方ではその力も「気」の一部と考えます。
そのため気が少ないと、少しの外界の変化でも不調をきたしやすくなります。湿度の高い環境での体の重だるさも気の不足により身体の中の水分代謝がうまくいかなくなることで起こりますます。
気を充実させましょう。
*朝食をぬかずにバランスよく食べること。
*睡眠不足にならないように生活リズムを整えること。
*冷たい飲みもの食べもののとり過ぎはよくありません。
漢方薬には、気を充実させるものが数多くあります。
体がしんどいときに病院に行くほどでもないからと我慢せずに、一度、漢方薬局をたずねてみませんか?
水分代謝が悪いときに小豆や大豆(枝豆)、緑豆、黒豆、エンドウ豆、そら豆などの豆たちは、身体がよろこぶ食べものです。蒸し暑く湿気の多い日本の夏には枝豆が美味しいわけです。
水分代謝を高める薬膳材料の代表選手ハトムギをご紹介します。(写真2枚目)
ハトムギは焙じたのもが健康茶として使われますが、乾燥させただけの白っぽい灰色のハトムギは薬膳材料としてよく使われます。漢方生薬ではヨクイニンと呼びます。
焙じていないハトムギはクセのない味なのでご飯と一緒に炊いたり、スープに入れたり、お汁粉にうかべたりと湿度の高い季節にオススメの薬膳材料です。