大雪によせて
私達を守るもの
「大雪」の漢字を見ただけで寒くなってしまいそうですが、先日厚木で雪ならぬ雪の花のように咲く冬の桜に出会いました。本物の雪はこれからで寒さ乾燥の厳しい冬は、かぜが流行しやすい季節でもあります。今日は私達をいろいろな外敵、例えば細菌、ウイルス、カビ、寄生虫、花粉、ハウスダストなどから守ってくれる「免疫」についてのお話です。
疫を免れると書いて免疫。私達は免疫の3重の防御壁により守られています。
先ずは身体に外敵が侵入しないように外の環境と接している目や鼻、口や気管支などを粘膜が覆いしっとり潤って守っています。外敵は例えば鼻水、くしゃみ、痰などと一緒に排出されます。これが第1防衛壁です。
乾燥によって粘膜の本来の働きが損なわれないように、白キクラゲやハチミツ、季節の果物、大根や蓮根、豆乳、牛乳など身体の潤いを上げる食材や鍋料理などの汁物のレシピを適度に食卓に取り入れましょう。
残念ながら外敵が体内に侵入しても第2の防衛壁、自然免疫とも呼ばれる白血球達が敵と戦います。どんな敵であっても戦ってくれます。そこで敵の特徴を見定め、第3の防衛壁へ情報をつなげます。獲得免疫と呼ばれるもので敵の特徴に合わせて抗体という武器をつくったり、訓練された白血球の精鋭部隊が戦場に駆けつけてくれます。
漢方では免疫のシステムは気という生命エネルギーが担当していると考えます。この二十四節気のコラムでも度々、気のお話をしています。それほど気は大切なのです。
気を充実するには、、、
充分な睡眠をとりましょう。毎日のバランス良いお食事、心地良い排便習慣、頑張りすぎ、我慢しすぎは禁物です。お一人お一人の良い加減を見つけて下さい。冷えない身体も大切です。
さあ今日は温かいきのこたっぷりのお鍋はいかがでしょうか?きのこは気を高めてくれる秋から冬にかけて美味しく頼もしい食材です。
あんず薬局には気を高める漢方薬もご用意しています。コロナ禍でも不安を抱え込まずお話し下さい。どなたにも自然治癒力、気の力が備わっています。私達は守られているのです。