白露によせて
9月に入りすっかり秋めいてきました。涼しい日があり暑い日があり、1日のうちでも朝晩と日中の気温差が大きく、その上台風も発生しやすく気圧の変化も大きい9月は、変化に身体がついていけずに自律神経が乱れ免疫力も低下しがちです。夏に無理をして頑張りすぎた人は、この時期に体調を崩しやすくなります。疲れを引きずらないようにここで体調を整えましょう。
充分な睡眠は取れていますか?
心地良い排便習慣はありますか?
忙しさに朝食を抜いたりしていませんか?
食欲不振もなく美味しくお食事をとれていますか?
仕事や家庭の中で長期間緊張が続いている時には気分転換やリラックスを意識して取り入れていますか?
特別なことではないけれど自身を慈しむ生活の中の養生こそ、健やかに暮らすために大切だと実感しています。
最近、貝原益軒の「養生訓」に関する本を読みました。貝原益軒は江戸時代の儒学者で幼少より身体が弱く、更にお嫁さんも益軒に輪をかけて病弱だったことより生涯、健康法を模索し実践し続け、当時平均寿命が50歳にも満たない時代に85歳まで現役で活躍し寿命を全うした人物です。益軒83歳のときの著「養生訓」は当時庶民のベストセラー本だったそうです。その養生法には今にも通じるものもたくさんあります。
コロナ禍で旅行に行けない、気ままにショッピングできない、気軽に外食できない、出来ないことの多い息苦しい毎日ですが、せめてひととき、自分を楽しませる時間が持てたら・・
秋は花鳥風月を友としやすい季節です。9月21日は十五夜です。空を見上げる一瞬がご自身のために持てたらと願っております。
写真は花より団子・・かぼちゃのプリンとメープルシロップの組み合わせ。
かぼちゃは弱り気味の胃腸を、ほんわか温め元気づけてくれる食材です。