小暑によせて
そろそろ梅雨が明けて欲しいこの頃です。今年は七夕に星空を見上げるどころか、大雨による災害が続いています。お見舞い申し上げます。また、各地で大雨はしばらく続きそうですので、安全確保を第一に行動されますように。
梅雨が明けると小暑から大暑の期間、立秋の前までは暑中見舞いを送る時期で、いよいよ暑さも本番ですね。
口当たりの良い冷たい食べ物をとりがちになる頃です。おそうめん、冷ややっこ、冷やし中華・・・。どれも夏に涼をとる美味しい食べ物ですが、冷たい飲食物ばかりでは胃腸の調子を崩しかねません。そこで冷たい食べ物には昔から薬味が添えられていることが多いのです。
おそうめんや冷や奴に添えるシソ、ネギ、生姜などは胃腸を温かくして消化を助けてくれるものです。
その昔、中国の漢方医が食中毒をおこした人を赤シソを煎じて命を救った、蘇らせた。という言い伝えがあります。そこから「紫蘇」と漢字で表すようになったとか。今でも、赤シソや生姜は漢方薬にも使われています。
夏に胃腸が弱って食欲不振、胃もたれ、下痢、お腹の風邪かな?…そんな時に使う蕾香正気散(カッコウショウキサン)にも赤シソと生姜が入っています。
今日はつい古漬けにしてしまうぬか漬けを、みじんに刻んで薬味と合わせていただきましょうか。夏にご飯がすすむおすすめの一品です。