夏至によせて
6月21日は二十四節気の夏至にあたります。この日を境に昼の時間は徐々に短くなりますが暑さは日ごとに増してきます。
漢方では身体の中にも自然界があり、水が流れ、風が吹き、暑さや寒さがあり、じめじめすることもあれば、乾燥することもあるといいます。この梅雨の季節は外のじめじめとした環境に影響を受けて、身体の中もじめじめと水はけが悪くなりやすいものです。
そんな時期にお勧めは、トウモロコシ、緑豆、すいか、冬瓜などがあります。
そろそろとうもろこしの美味しくなってくるころ。今日は、とうもろこしごはんでも炊きましょうか。とうもろこしには、胃腸を元気にしてくれる他に、身体の中の水はけを良くする働きがあるとされています。ヒゲの部分は、「玉米鬚(ぎょくべいしゅ)」「南蛮毛」の名称で生薬として、身体の中の水はけを良くして、浮腫みに使われます。とうもろこしご飯は実だけでなく、ヒゲは細かく刻んで一緒に炊いて食べられます。はずした芯は出汁として一緒に炊くよりおいしくなります。