霜降によせて
秋と思秋期
秋も深まり霜降を迎え、いよいよ冬の足音がきかれる頃です。
みなさまは思秋期という言葉を使うことがありますか?この言葉は子どもから大人への移行期である思春期に対峙する概念としてうまれた言葉です。思秋期は更年期と言い換えることもできます。思春期も思秋期も体内のでホルモンバランスが変化し、自律神経が乱れやすくなることで、心も身体も不安定になりやすい時期です。特に思秋期の頃は思春期の子育て、親の介護、職場の重責、老後の心配など、心労の絶えない時期と重なることが多くなります。
漢方では更年期(一般的に45歳から55歳)に抱える不調は、イライラ、うつうつ、のぼせやほてり、動悸、疲れやすさ、冷え、頭痛、めまい、眠りの質が悪くなる、肩こり、皮膚のかゆみ、太りやすい、のどの詰まったような感じ、トイレが近いなど人によって様々ですが、小さな悩みでも放っておかずにケアすることで未来の病気の芽を摘んでいきます。
更年期には今までの食事や生活習慣、心の状態、人間関係など何が自分にとって負担になっていたかを見直してみたいものです。そんなみなさまの無理のない、笑顔のある、美味しい暮らしに。自分の体質を知って養生することは心強い味方となってくれるでしょう。
晩秋のこの時期は本格的な乾燥も気になる頃です。ハチミツは乾燥を潤し、のどにも優しい食材です。今宵はアンチエイジングにも嬉しいナッツのハチミツ漬けをおともにワインをかたむけるなんていかがでしょう?