立春によせて
2021年は2月3日に立春を迎えました。
まだまだ寒暖差が大きく2月が一年のうちで一番寒いと感じる方も多いのですが暦のうえでは春になりました。
自然界を見わたすと、これからは冬に蓄えたエネルギーで草木は芽吹き、蕾もふくらみます。
ふきのとう、タラの芽、土筆、ウド、ワラビ、たけのこなどのこれから伸びゆく命を美味しく適量をいただくことは私たちの身体が春の身体に変わるのを助けてくれます。冬は寒さで縮こまり代謝も不活発な傾向で老廃物が滞りがちでしたが、春にはのびのびと活動を始め新陳代謝が高まるのです。
漢方では「気」 がしっかり「めぐる」ことで、さまざまなものを滞りなく動かすと考えます。春になってのびのびと活動できるのも、気が滞りなくめぐってくれてこそです。
気のめぐりを悪くする原因の1つはストレス。
怒りやあせり、不満、緊張などの感情を閉じ込めるとめぐりが悪くなってしまいます。春は天候も変わりやすく、入学、転勤、進学など環境の変化で気持ちが不安定にゆらぎやすい時期です。
そこで春の養生のテーマは「のびのび、ゆったり、おおらかに」です。
のびのびと心もカラダも開放し、束ねた髪を自由に解き放すイメージで。普段よりも余裕を持って行動し、あせらないようにゆったりと。どんな感情もフタをせずおおらかに受け入れてみませんか?誰かに気持ちを伝えたり、書き出したり、犬やネコに聞いてもらったり溜め込まないこと。自分なりの発散方法をたくさん見つけておきましょう。
オススメは自分を後回しにしないで春こそ好きなことをマイペースですること。大好きなものを食べる、音楽を聴く、歌うなどなど。適度な運動、ストレッチ、散歩、深呼吸を意識して取り入れるなどもいいですね。このホームページの「あんずさんのなんとな~く二十四節季な健康情報あれこれ」には、私のお気に入りというテーマで気のながれを良くする
簡単気功体操や
頭皮ブラッシングについて随時コラムを更新しております。よろしければ参考になさってください。
薬膳では、気をめぐらせるために香りのある食材を使います。
セリ、紫蘇、セロリ、ペパーミント、香辛料(八角や茴香、コショウなど)、柚子やレモンなどの柑橘類、ジャスミン茶、バラのお茶などで、すーっと気を流していきます。
立春を迎えて、優雅にゆったりと薔薇のお茶で過ごしたい、、、。
あんず薬局では美味しい薔薇の花のお茶も取り扱っています❗️
節分にはしっかり豆まきをしました。残った豆まきの豆はお米と一緒に炊くと香ばしい豆の香りで美味しい炊き込みご飯になるなと、ひそかな私の節分のあとのお楽しみになっています。この時期、豆や雑穀は「気」を高めてくれる代表選手です。節分といわず2月はお豆をまめまめしく召し上がれ。