新年あけましておめでとうございます。
本年も季節にまつわるあれこれを発信していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
今日から二十四節気の「小寒」です。
これから大寒までが冬の寒さの本番になります。
風邪をひきやすい時期ですが、明日は七草粥の日、今年一年元気にすごせるよう願いを込めて温かい七草粥をいただくご家庭も多いことでしょう。
春の七草といえば、「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ」 ですが、トップバッターのセリは、水田のあぜ道や小川などに自生していて、スーパーなどでは年間を通して手に入りやすく、春の七草の中では、すずな、すずしろの蕪(カブ)や大根についで、なじみのある野菜かもしれません。
独特のすーっとした香りがあり、さっと火を通してシャキシャキとした歯ごたえを楽しみます。
七草粥やお鍋の具に使われるので旬は冬と思われがちですが、実はセリの旬は春で、2月から4月の春先に柔らかい葉が育ちます。
栄養価も高く、ビタミンCやミネラルが豊富に含まれ、免疫力UP、抗酸化作用、美肌効果が期待されます。
七草そろわなくても一草でも、ご馳走を食べ過ぎた胃を労わることができます。
漢方ではセリは涼性の食べ物とされ、体にこもった余分な熱をおさめる働きがあるといわれています。
同じセリ科の当帰(トウキ)や川芎(センキュウ)などは、温性で体を温める働きがあり、冷え性や婦人病をはじめ、さまざまな漢方薬に用いられています。
毎日食卓にとり入れられる、冬におすすめの栄養満点レシピをご紹介します。
<セリと牡蠣(カキ)のお味噌汁>
[材料](2人前)
・セリ 50g
・牡蠣 4~6個
・味噌 適量
・だし汁 360ml
[作り方]
①だし汁を沸騰させ、カキをいれ、煮立ったら弱火にして10分くらい煮ます。
②牡蠣に火が通ったら味噌を溶き入れ、3㎝にカットしたせりを入れて火を止めます。
セリ:涼/甘 清熱、利水、涼血、平肝、解毒、止帯 ・・・葉酸、鉄分が多い
牡蠣:平/甘・鹹 滋陰、補血、安神 ・・・栄養価が高く低脂肪。亜鉛が多い