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なんとな~く二十四節気な健康情報あれこれ

 
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「未病に克つ!」で季節の養生~早夏(立夏&小満)5月5日~6月4日まで
2021-04-22
新年度が始まって20日余りが経ちました。
変化した環境に少しずつ慣れてきた方、頑張って疲れがたまってきた方、それぞれあることと思います。
 
今年度は、10年前に上梓しました、あんず薬局の健康読本「未病に克つ!」をベースに、1年間を通して季節の養生についてお話していきます。
 
今年は4月20日が二十四節季の穀雨の時季にあたり、春雨が植物を潤し成長を助けるころです。
ここ横浜では春たけなわという気候ですが、暦の上では晩春。
月が明けて5月5日に立夏を迎え、立秋の前日までの約3カ月が夏季となります。
夏季は、万物が成長し、陽気が旺盛になる時期です。
人もこころを充分に開放し楽しい気持ちでいるようにします。
 
食養生では、晩春から引き続き、さっぱりして熱がこもらないものや消化の良いものを取るようにしましょう。
5月から6月のこの時期、体の弱っている方や高齢の方はもとより、元気な方でもまだ体が暑さに慣れていません。
突然の思いがけない真夏を思わせるような暑さで、毎年、熱中症で搬送されるニュースが流れます。
 
早夏(初夏)におすすめの食材に、豆腐、小豆、レタス、セロリ、緑茶があります。
薬膳では、体にこもっている熱を冷ましてくれる涼の性質の食材です。
 
5月2日は八十八夜。
新茶も旬の食材ですね。
 
コロナ禍で考える漢方生薬の国産化
2021-03-19
あんず薬局で仕事を始めて4年目のスタッフです。
もともとの植物好きに、漢方薬という視点が加わり、興味が広がってきました。
 
密を避けて森ですがすがしい空気を吸いたくなり、知り合いの林業家を訪ねました。
ちょうど山から帰ってきた知人は、森で採ったクロモジやキハダの木片を見せてくれました。
クロモジの生薬名は烏樟(ウショウ)といい、抗菌・消炎作用があり、抽出した精油は爽やかな香りで和精油として親しまれています。
ミカン科のキハダの樹皮はその名の通りあざやかな黄色で、生薬名は黄柏(オウバク)。
腸炎や腹痛など下半身の炎症や充血をとる清熱作用があります。
知人は採取してきた植物をその地域の伝承薬として自身の生活の中で活用しているそうです。
漢方生薬の基原種(※1)の多くは天然由来で、植物がその大半を占めます。
それゆえに自然破壊や生物多様性の保護などの理由により日本では漢方生薬の確保が難しくなってきているので多くを輸入に頼り自給率が10%ほどです。
 
また、コロナ禍で人・物の往来が途絶されると、より生薬資源を海外にゆだねていることを実感します。
 
それならばなんとか生薬の国産化率を上げる方法はないのでしょうか…
かつて江戸時代に生薬の国産化を奨励した薬草政策で育種・栽培・生産の向上を遂げた歴史があります。
昭和初期には国内で当帰、芍薬、黄連、カミツレ、茯苓、杏仁、桃仁、薏苡仁などが生産され、それなりに市場流通がなされていたという大阪薬種卸商組合の「標準卸売価格申合表」に記載もあります。
 
もちろん生薬としての安全性・有効性、品質の標準化は必須で、個々の基原植物の同定(※2)や代替植物の科学的評価等々、採算面でも簡単なことではないでしょう。
 
去年から今年にかけてのコロナ禍にお守りのようにしてよく飲用した金銀花(キンギンカ)は、日本中でよく見かける植物スイカズラ(忍冬:ニンドウ)の花蕾で、風邪などの感染症や喉の痛み、肺などの化膿性炎症に用いられます。
また、身近な里山でよく見かけるマツブサ科のチョウセンゴミシは生薬名も五味子(ゴミシ)で、せきや体の水分の調節に使います。
春の訪れを知らせてくれる白い大きな花のタムシバ(※3)はモクレン科でその蕾の生薬名は辛夷(シンイ)といい、鼻づまりや頭痛の時に使います。
 
ことほどさように、挙げればきりがないほど現在の日本にも多くの薬用植物が生育しています。
 
この植物たちを何とか漢方生薬材料として再び役立てられないか…。
 
そんなことを考えていたら、知人の山が宝の山に見えてきました!!
 
 
※1 基原種 『日本薬局方』の生薬総則では、生薬を「動植物の薬用とする部分、細胞内容物、分泌物、抽出物または鉱物など」と、規定しているが、生薬の基原とは、基原植物あるいは、基原動物とその薬用部位で定義される。
 
※2 同定 薬用植物に形態は似ているが薬効の無いものがあるので、薬効があるものであると見極めること

※3 タムシバ モクレン科の落葉小高木~高木。山地に生え、近縁のコブシと混同されやすい。タムシバは蕚の長さが花弁の約半分で花は純白、枝がまっすぐに斜上することから区別される。
 
デジタルデトックス
2021-03-05
あんず薬局で働き始めて9年目のハーブアロマスタッフです。
今日から暦の上で二十四節気の啓蟄です。
春を感じた虫たちがそろそろ動きだす頃です。
私たちもステイホームから外へ出て、春の気配を感じにお出かけしたいですね。
 
最近、パソコンやスマホに向き合う時間が増え、気づいたら肩こりや目の疲れ、頭痛などの体の変化や、やる気が起きない、夜眠れないなどの心の疲れを感じている方も多いようです。
 
「デジタルデトックス」という言葉を聞いたことがありますか?
デジタルデトックスとは、ネットやスマホといったデジタル環境の持つ負の側面から少し離れる習慣をとり入れようというものです。(※)
 
パソコンやスマホを1日見ない日をつくれればよいのですが、せめて1日のうちまとめて数時間見ない時をつくる、せめて数分間瞑想をする、といったことでもデジタル環境から意図的に離れることができますし、呼吸を整えることで深いリラックスも得られます。
 
デスクワークの間でも、一瞬でデジタルデトックスするおすすめの方法があります。
それは精油を使った芳香です。
良い香りは体の緊張をほぐし、気持ちをリフレッシュできます。
アロマスプレーをPCやデジタル機器の近くに置いておいて、休憩時に自分の周囲にスプレーします。
精密機械にスプレーがかからないように気をつけます。
 
合わせてプチ瞑想を取り入れれば、アロマの香りと瞑想の効果が相乗的に高まります。
 
アロマスプレーのレシピと作り方
・30mlのスプレー瓶
・無水エタノール  3ml
・精油(好みの香り)6滴
・精製水      27ml
 
スプレー瓶に無水エタノールを入れ、精油を垂らして混ぜます。
精製水を注ぎ、栓をしてよく混ぜ合わせればできあがり。
 
プチ瞑想
① 気が散らない、静かな場所でラクな姿勢になります
② 首、肩、手首などを軽く動かしてリラックスします
③ アロマスプレーを自分の体のまわりにプッシュします
④ 軽く目を閉じ、通常の呼吸を数回行い、最後にお腹の空気をすべて出し切ります
⑤ 鼻からゆっくり息を吸って、手足の指先にまで浸透していくイメージ
(慣れるまではお腹に手を当て、お腹が膨れる感覚を確認してください)
⑥ 充分吸ったら、2秒ほど止めます
⑦ 吸う息よりも2倍の時間をかけて、ゆっくり息を吐き出します
(お腹がゆっくりとしぼんで、お腹が薄っぺらく感じられる感覚です)
⑧ 頭ではいろいろな事が浮かんできますが、無理に消そうとせずに、思考や感情を楽しみましょう
⑨ 止めるときに、自分なりに終わりの合図(手をたたく、頬をかるくたたく、伸びをする・・・)を取り入れるのも、次への行動のけじめとしては有効です
 
1日5分でも効果が期待できます。
 
※『デジタルデトックスのすすめ』米田智彦著 PHP研究所出版 より
 
私のお気に入り「散歩」
2021-02-19
あんず薬局で働き始めて1年のアロマスタッフです。

年末年始と美味しいものをたくさん食べてしまったところに、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言のため外出を控えていると、なんとなく体が重い・・スポーツが苦手な私にもできる手軽な運動として「歩くこと」を始めました。
今までは時間がないとか荷物が重いと言い訳して、日用品の買い出しなどに車や自転車を利用していたところを歩いて行きます。
考えてみるとほとんど歩いていませんでした。
 
先日、買い物へ行く道を歩きながら、いくつかの花が咲いているのを見つけました。
 
ローズマリー 

冬から春にかけて紫の小さな花が咲きます。
葉が服に触れると辺りにスーッとした清涼感のある香りが漂いました。
ローズマリーとレモンの精油の香りには昼に嗅ぐと認知症予防効果に期待ができると少し前に話題になりました。
 
ふきのとう 

歩道の縁石の割れ目からぽっこり出てきていました。
コンクリートが冷たい風を防いでくれたのか他の場所より早く出てきたようです。
独特の苦味と香りがあり、子どもの頃は美味しいと思えなかったのですが、天ぷらやふきのとう味噌などを美味しく感じられる大人になりました。
 
立春が過ぎ、暦の上では春が始まっています。
歩くスピードならばまわりがよく見えるのでいつもより季節の移り変わりを感じられますね。
不要な外出は控えた生活が続きますが皆さまもお散歩してみてはいかがですか?
 
 
 
私のお気に入り「頭皮ブラッシング」
2021-02-05
今年の節分は、いつもの年より一日早い2月2日でした。124年ぶりだそうです。
豆まきする手にも力が入りました。
新型コロナウイルスという鬼を早く追いはらいたいものです。
 
新型コロナ感染症が日常生活を変えてしまい、家から思うように出かけられなくて体のコリを感じていませんか。
家にいてテレビやスマホ、PCを見ている時間がついつい長くなると、首や肩のコリにより頭皮の血流が悪くなります。
頭皮ブラッシングは、血流を良くし筋肉をゆるめるための私のお手軽リラックス法です。
 
ブラシやくしの材質は、静電気が起きにくい木製がおすすめです。
くし先を頭皮にしっかりあてながら動かしていきます。
それでツボは刺激されます。頭皮は繊細ですので力をいれすぎないようにします。
 
朝晩のブラッシングや、筋肉の緊張から解放され血液循環がよくなったお風呂上りもおすすめです。
お風呂上りは特に頭皮が傷つきやすくなっていますので力加減には注意してください。
頭部の血流やリンパの流れがよくなると、全身の疲れも取れてリラックスできます。
イラストのように頭にはたくさんのツボがあります。
ツボを知らなくてもていねいにブラッシングを行えば、自分に必要なツボに刺激を与えることができます。
 
≪頭皮ブラッシング≫
①首の付け根から後頭部を通り百会(ひゃくえ:両耳をまっすぐ上った線の頭のてっぺん)を過ぎておでこの方へ。
       
 
②耳の上から反対側の方へ。左からも、右からも。
  
 
③おでこの生えぎわからうしろの方へ。

髪のはえぎわから反対方向へ、地肌をマッサージするようにていねいに。
気持ちいいと感じることが重要です。
鼻炎の方は頭の真ん中ラインを、目のつかれのある方は首のはえぎわを、頭痛のある方は耳のまわりを意識してとかします。
 
美容院でシャンプーしてもらうときに「おかゆいところはありませんか?」と聞かれたら、「耳のまわり」や「髪のはえぎわ」などをお願いして、プロの技でゆるめてもらうのも気持ちいいですね。
 
ブラッシングすると血流やリンパの流れがよくなります。
朝ブラッシングすれば頭がすっきりし目が覚め、夜すればリラックス効果からぐっすりと深く眠れます。
そして、頭皮が元気だと顔全体のしわやたるみを引き上げてくれて、フェイスラインをシャープにしてくれます。
手軽にできることなので、毎日続けてみてください。
 
オルタ健康ステーションのヘアブラッシング動画も参考にしてください。
https://youtu.be/IM5fQxhU_ck
 
 
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