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なんとな~く二十四節気な健康情報あれこれ

 
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「未病に克つ!」で体質別養生~「腎精」とは
2023-03-15
今回は「腎精」についてお話します。
腎は生命力の源を蓄えるところで、生命活動を支え呼吸や水分代謝に関与します。
精とは腎の中に貯蔵されている生命エネルギーのことで腎精ともいわれます。
人体の活動や機能を支える重要な物質です。
生命そのものを維持する根源であり、人の成長、発育、生殖を促します。
精は、先天の精(父母から受け継いだ生命エネルギー)と後天の精(生後、飲食、呼吸から補うもの)から作られます。
腎が充実していれば、耳、髪、骨や歯にもあらわれ、良好な状態にあります。
 
腎は精を貯蔵するだけではなく生命活動を支えていますが、生命活動をしているだけで、精は日々消耗されます。
睡眠不足、ストレス、バランスの悪い食生活などで、さらに精を消耗します。
精が不足すると、発育不良、脱毛、難聴、不妊、性機能低下、夜尿、失禁、頻尿などが起こります。
腎の働きが衰えると老化が進みます。
 
腎精は日々の養生に気をつければ、補うことができます。
バランスの良い食事、充分な睡眠、適度な運動、ストレスのない生活を心がけましょう。
 
腎精を補うおすすめの食材
黒い食品(黒豆、黒米、黒ゴマ、黒キクラゲ)
ネバネバ系根菜類(山芋、里芋、レンコン)
ナッツ類(クルミ、栗、松の実、アーモンド、銀杏)
野菜(きのこ類、ニラ、キャベツ、からし菜)
魚介類(ウナギ、イワシ、シジミ、ハマグリ、カキ、エビ、イカ、クラゲ)
 
おすすめのハーブティ
杜仲茶、クコ茶、ローズマリーティー
 
おすすめのツボ
 腎兪(じんゆ)
 
 
 関元(かんげん)
 
 
おすすめの漢方薬
杞菊地黄丸、牛車腎気丸、海馬補腎丸、八味地黄丸など
 
詳しくは、薬剤師にご相談ください。
 
「未病に克つ!」で体質別養生~湿邪(しつじゃ)
2023-02-20
今回は「湿邪」についてお話します。
湿邪の体質の人は、胃腸が弱く、水分を外に出しにくい傾向があります。
症状としては、からだが重だるい、頭が痛い、手足やまぶたのむくみ、めまい、吐き気、乗り物に酔いやすい、痰が出る、お腹がポチャポチャ鳴る、食欲不振、胸のつかえ、下半身のむくみ、関節の痛み、粘性の便などが見られます。
特に梅雨時期や沼地や湿度の高い場所で悪化しやすくなります。
 
日々の養生では、
・甘い物、濃い味付け、脂っこいもののとりすぎに要注意
・冷たいジュースやお茶は控えめに、温かいものをしっかりとりましょう
・さしみや生ものはほどほどに
・アルコールは湿をためやすいので、飲みすぎに注意しましょう
・軽い運動を心がけましょう
・天気のいい日は換気をよくしましょう
 
食材では、
はとむぎ、緑豆、小豆、そば、とうもろこし、冬瓜、大根、チンゲン菜、セロリ、きゅうり、すいかなどがおすすめです。
 
ハーブティでは、
・フェンネル+ルイボスティー
・はとむぎ茶+はぶ茶
などがおすすめです。
 
ツボでは、
 陰陵泉(いんりょうせん)
 豊隆(ほうりゅう)
 
漢方薬では、
五苓散、苓桂朮甘湯、当帰芍薬散などが使われます。
 
 
「未病に克つ!」で体質別養生~「津液(しんえき)」とは
2023-01-16
2023年が始まりました。
今年の神奈川県は穏やかな日が多く、まだまだ寒い日は続いていますが、立春まであと3週間ほど。
陽ざしにどことなく暖かさを感じると思うのは、春よ来いと願っているからでしょうか。
今年もよろしくお願いいたします。
 
今回は、体質別養生でバランスを考える「気・血・津液・精」のうちの津液について考えてみましょう。
津液とは、体内にある必要な水分で肌だけでなく全身を潤しています。
飲食物を消化して作られるもののうち、(けつ)といわれる赤いもの以外の全ての体液のこと(涙、鼻水、よだれ、汗、粘液、尿など)をいいます。
気の推動作用によって全身をめぐり、からだのすみずみまで潤いを与えます。
また、からだの余分な熱やほてりをさましたり、汗や尿となり老廃物を出したりします。
 
下痢になり体内に水分が吸収されなくなったり、風邪をひいて熱がでることにより体内の水分を消耗して、津液が不足します。
津液が不足すると潤いが少なくなるので、皮膚がかさかさする、のどや鼻が渇く、空咳、汗が少ない、便が堅くなるなどの症状が現れたり、関節を動かしづらくなったり、関節を動かすときにポキポキ、カクカクと音がします。
 
余分な水分が排泄されず、津液がからだに停滞すると湿となります。
湿については、また次回に。
 
 
五行のお話〈その2〉五味について
2022-12-15
8月の五行学説のお話の中で、あらゆるものを5つに分けるとお伝えしましたが、味も5つに分けて考えます。
木火土金水(もっ・か・ど・こん・すい)に対応する五味は酸苦甘辛鹹(さん・く・かん・しん・かん)で、鹹は塩辛いという意味です。
日常的に使う食材や漢方薬に使われる生薬は味を5つに分類します。
 
例えば食材としても、生薬としても使われる生姜(食材としてはしょうが、生薬としてはショウキョウと言います)は、薬膳の本には【温/辛/肺脾胃】と表記されています。
これは、体を温めて五味の辛味という性質を持ち、主に肺(呼吸器系)や脾胃(消化器系)に働きかけることを表しています。
生姜は五味の辛味でしたが、陳皮(温州ミカンの皮)は辛苦、桂皮(シナモン)は辛甘など、違った性質を併せ持つものもあります。
 
では、五味とはどんな性質を持っているのでしょうか。
五味はその文字の示す味でもありますが、必ずしもその味でなくても、それぞれの持つ性質が含まれます。
 
酸味には:
収斂(しゅうれん/引き締める)や固渋(こじゅう/固めて滞らせる)の性質があり止血、止咳、止瀉、止汗などの働きがあります。
木に対応する肝(かん)に働きかけて気の流れを良くします。
例えば、みかん、レモン、キウイ、梅、トマト、酢などです。
 
苦味には:
吐き出させる、尿を出させる、湿(体の余分な水分)を出させる性質があり体を乾かす、熱を冷ます、毒(有害なもの)を体外に出すなどの働きがあります。
火に対応する心(しん)に働きかけ、心の熱を冷まします。
例えば、ゴーヤ、せり、ごぼう、菊花、セロリ、緑茶、コーヒーなどがあります。
 
甘味には:
気や血を補う、留める、脾胃を整える、けいれんを和らげるなどの性質があり安神作用と言って、不安を和らげたり睡眠の改善にも働きます。
土に対応する脾(ひ)に働きかけて消化器系の働きを良くします。
例えば、米、ハト麦、芋類、豆類、カボチャ、なつめ、チンゲン菜、鶏肉などがあります。
 
辛味には:
邪気を散らし、気血の流れを促すという性質があり風邪を引きそうなときに、風邪の邪気を追い払う働きをします。金に対応する肺(はい)に働きかけます。
例えば、生姜、紫蘇、長ネギ、玉ねぎ、にんにく、ニラなどがあります。
 
鹹味には:
軟堅(なんけん)という性質があり、しこりや便を柔らかくして排便を促す働きがあります。
水に対応する腎(じん)に働きかけます。
例えば魚介類、海藻類、しょうゆ、みそ、塩などがあります。
 
このような味と働きの関連性がわかると、体調に合わせたり五行の季節に対応させて食材選びをすることができます。
しかし、甘味にある「気を補う」からといって「甘~いもの」を食べ過ぎないでくださいね。
特に、ケーキやチョコレートは糖分+動物性脂肪ですので、頻繁に摂ることはお勧めできませんし、いくら良いものでも、ばっかり食べは禁物です。
食事はバランスよく食べましょう。
 
古来、「五穀は養をなし、五果は所をなし、五畜は益をなし、五菜は充をなす」(黄帝内経 素問)といわれます。
 
 
「未病に克つ!」で体質別養生~瘀血(おけつ)
2022-11-15
血(けつ)のお話の3回目は瘀血(おけつ)です。
見慣れない文字「瘀」は、漢和辞典によると、この文字だけで、「流れずに滞っている血液を意味する」とあります。
文字通り、体質としての瘀血は、血の巡りの悪いタイプをいいます。
 
瘀血は、いわゆる血液ドロドロ状態のことです。
外傷や打撲でもおこりますが、気虚、気滞、血虚、陰虚(体の潤いが足りない)や、体に余分な水分や脂肪がたまることが原因となっておこります。
瘀血になると、顔色が赤黒い、目の下にくま、肌にシミ、ソバカスが多い、慢性肩こり、慢性頭痛、生理痛、生理不順、青あざができやすいなどの症状がでます。
子宮筋腫、子宮内膜症、動脈硬化、狭心症、静脈瘤、痔、不整脈、高血圧、脳卒中などのリスクも高くなります。
 
瘀血の養生は、漢方では活血(かっけつ)といいます。
 
日々の養生では、
冷たい食べ物、生野菜は控えましょう
冬だけでなく、夏の冷房にも気をつけて体を冷やさないようにしましょう
長時間同じ姿勢はさけましょう
過度な緊張や怒り、焦りを避けましょう
プラス思考で物事を考えるようにしましょう
喫煙も瘀血の原因になります
 
食材
血行をよくする:マグロ、カツオ、サンマ、イワシ、アジ
体を温める:ニンニク、ショウガ、ネギ、ラッキョウ、ニラ、玉ネギ、栗、黒豆、桃、黒砂糖、酢
 
ツボ
血海(けっかい)
  
膈兪(かくゆ)
 
漢方薬
生薬製剤Ⅱ号方、桂枝茯苓丸、桃核承気湯、芎帰調血飲第一加減
 
ハーブティー
ローズティー、山査子茶、ウコン茶、シナモンティー、ハイビスカス+ローズヒップティー
 
足浴、半身浴で温めるのもおすすめです。
 
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